カイリー・アービング

「僕らがいる場所は実際よりずっと悪く見えてしまう」

現地2月4日、ジャズと対戦したネッツは前半で21点差をつけられ、終始流れをつかめないまま102-125の完敗を喫した。これでネッツは7連敗となり、東カンファレンス6位まで順位を落としている。

アウェーゲームのみの出場を続けているカイリー・アービングはこの試合で15得点を決めるも、フィールドゴール成功率は30%と精彩を欠いた。ルーキーのキャム・トーマスがキャリアハイを更新する30得点を挙げたことが唯一のポジティブな要素だったと言える。それでもアービングは「試合に勝てていない現実に直面している」と、この結果を受け入れつつも、前向きな姿勢を崩していない。

「1勝してこの穴から抜け出し、そこから連勝をしなければならない。僕たちのシーズンが破滅的だと見る人もいるだろうけど、パニックボタンを押す必要はない。多くのチームメートがまだお互いを知り、どのようにプレーし、どのようなスポット、オフェンスとディフェンスの傾向があるのかを知っている段階なんだ。現実と向き合わなければならない」

レイカーズはレブロン・ジェームズ、アンソニー・デイビス、そしてラッセル・ウェストブルックを擁しながらも勝ち星が思うように伸びず、チームケミストリーを構築する時間が必要と常々語ってきた。アービングも「優勝を狙うレベルのケミストリーを構築するには時間がかかる」と彼らと同様の考えを示した。

「高いレベルのケミストリーを構築するには、継続した取り組みが何よりも大事になる。疲れていてもコンディションが万全でなくても、目指すレベルに向かって努力を続けていくしかない。頭を抱えている時間などないんだ」

ネッツはケビン・デュラントやジョー・ハリス、ラマーカス・オルドリッジが離脱を続けるなど、ケガとの戦いが続いている。ハムストリングの問題が再発したジェームズ・ハーデンもこの試合を欠場した。ただでさえアービングがロードゲームだけにしか出場できない状況で、さらにケガ人が続出したことで、チームケミストリーを構築することがより困難な事態に陥っている。それでもアービングはこの難しい状況を乗り越えることができると信じ、それにはコミュニケーションが大切と訴えた。

「コミュニケーションなんだ。それは、ヘッドコーチやアシスタントコーチからだけでなく、選手たちから起こすことも必要。僕一人では無理で集団単位であるべき。いかにチームと仲良くして、バスケットボールを楽しめるか。どれだけ安定しているかで判断されると、僕らがいる場所は実際よりずっと悪く見えてしまう。試合に勝つための経験があると僕は信じている」