「全員がそれぞれのベストを尽くし、互いに助け合うメンタリティがある」
現地2月2日に行われたサンズvsネッツは、優勝候補同士の一戦として注目を集めた。それでも今年に入って12勝1敗、10連勝中のサンズは『無敵のチーム』だった。ジェームズ・ハーデンが復帰し、カイリー・アービングとコンビを組んだネッツを相手にほとんどの時間帯で主導権を握り、121-111の勝利を収めた。
ネッツのパフォーマンスも決して悪くなかったが、サンズはその上を行った。26得点を挙げたカイリーは「チームとしての経験でサンズが上だったのは認めなければならない」と試合後にコメントし、完敗を受け入れている。
サンズがこれだけ好調な理由はどこにあるのか。当事者たちの考えは非常にシンプルだ。20得点14アシストのクリス・ポールは「メンバーがほぼ揃っている強みがある」と語り、35得点のデビン・ブッカーは「これは全員でハードワークを続けてきた結果だし、それぞれの経験が噛み合っている」と言う。ヘッドコーチのモンティ・ウィリアムズは「毎試合で全員がそれぞれのベストを尽くし、互いに助け合うメンタリティがある。だからどんなチームを相手にしても戦えるんだ」とコメントしている。
この試合では27得点8リバウンド4アシスト、ディフェンス面も考慮すればポールやブッカーに引けを取らない貢献度を見せるミケル・ブリッジズも、好調の秘訣を「コーチの指示するプレーをただ全力で遂行するだけ」と言う。「そうすればチームメートは僕を見付けてパスを出してくれる。そんなプレーが決まれば楽しいし、チームメートにアシストを送るのも楽しい。このチームでバスケをやるのは本当に楽しいし、今は勝ち続けているからさらに楽しいよ」
そのブリッジズは、この試合で主にハーデンのマークを担当。22得点10アシストを記録されたものの、フィールドゴール19本中6本(成功率31.5%)だから大活躍を許したわけではない。「コーチが作ったスカウティングレポートのおかげなんだ。ファウルを誘ってくるから手を使わずに守る必要があって大変だったけど、僕はいつも『僕だけで守っているわけじゃない』と思っていて、今日もそうした。僕が起点となる部分を抑えれば、あとは他の4人がサポートしてくれる。僕が抑えたわけじゃなく、僕らのシステムで守ったんだ」
チームリーダーのクリス・ポールを筆頭に、誰も慢心していないのがこのチームの本当の強みかもしれない。ポールは言う。「シーズンはまだ先が長いし、ここから何が起きるか分からない。ただ、今は調子が良いし楽しくやれている。しっかり休養を取って、次も良い試合ができるよう心掛けるだけさ」