八村塁

オフェンスリバウンドで圧倒され、セカンドチャンスポイントで36失点

ウィザーズは前節のクリッパーズ戦で35点差を覆される歴史的逆転負けを喫した。それだけに現地1月29日のグリズリーズ戦はその失態を挽回する良い機会だったが、ジャ・モラントに34得点を奪われ、36点ものセカンドチャンスポイントを許し、95-115の大敗を喫した。

ウィザーズは今シーズン初めてトーマス・ブライアントを先発起用したが、第1クォーターだけでスティーブン・アダムズに6本のオフェンスリバウンドを奪われ、14点のセカンドチャンスポイントを許し、早々に2桁のビハインドを背負った。16点ビハインドの場面でコートに送り出された八村塁はパワフルなドライブから初得点を挙げ、第2クォーターにもミドルジャンパーを沈めたが、モントレズ・ハレルとのハイ&ローでパスをミスし、3ポイントシュートを決め切れずにブロックショットがゴールテンディングになってしまうなど、違いを生みだせなかった。

後半に入り、孤軍奮闘したカイル・クーズマの連続得点などで最大27点あったビハインドを13点差にまで縮めたシーンもあったが、モラントに連続で3ポイントシュートを決められてしまう。また、スクリーンアウトを怠りボールウォッチャーになってしまう悪癖を修正できず、最後までセカンドチャンスポイントを止められなかった。タフなディフェンスで失点を防いでも3ポイントシュートが決まらず、ターンオーバーから走られるなど、最後まで反撃のきっかけがつかめないまま一度も点差を1桁に戻すことなく敗れた。

八村は18分間の出場で4得点2リバウンド2アシストを記録したものの、フィールドゴール試投数は復帰後4試合目のブレイザーズ戦と同じで今シーズン最少の4本に留まった。ディアンソニー・メルトンとブランドン・クラークの2人がベンチから2桁得点を挙げたグリズリーズに対し、ウィザーズは2桁得点を記録した選手がゼロとベンチポイントでも差がついた。第1クォーターと第3クォーターの途中から出場し、それぞれのクォーターをまたいで起用されるパターンが続く八村にはベンチの得点源として、シーズンワーストとなる5連敗中のチームを救う活躍が求められる。