選手、ファン、メディア票で1位
現地1月27日、来月20日にクリーブランドで開催されるオールスターゲームに東西カンファレンスのスターターとして出場する10選手が発表された。レブロン・ジェームズ、ケビン・デュラント、ステフィン・カリー、ヤニス・アデトクンボら常連組、そしてジャ・モラントとアンドリュー・ウィギンズという初選出組など球宴に相応しい選手が選出された。
シーズン開幕前の時点で、この中にデマー・デローザンの名前があると予想していたメディア、ファンはどれくらいいただろうか?
昨年の夏にフリーエージェントになったデローザンがブルズと契約するやいなや、「フィットしない」、「最悪の契約」、「もう終わった選手」という類の批判を浴びせられたデローザンとブルズだったが、現地27日の時点でブルズは30勝17敗で東カンファレンス2位。デローザン自身も43試合に出場して平均26.4得点、5.0リバウンド、4.8アシストと絶好調で、第4クォーターだけの得点(7.8)もリーグ4位のスタッツを残すなど勝負強さを発揮し、リーダーとしてブルズの大躍進に貢献している。そのパフォーマンスに対する評価は一変し、オールスター投票では、ファン、メディア、現役選手から東のガード部門で1位に選出された。
オールスター選出後の会見で、デローザンは数々の批判について「モチベーションになるという選手もいるし、僕はコート上での結果で示すだけだと思っている。批判の類は、僕にとってはタダでもらえるエネルギーのようなもの」と語った。
自分自身を貫く重要性について質問されたデローザンは「それが大切なこと」と返答。「僕は今までも、今も、ずっとバスケットボールを学んでいる最中。僕自身は、選手の力量を競技に対する姿勢で計っている。そこに関しては分析なんてできない。常に周りに影響を与えたいと思っている。どんな環境であれ、自分自身を貫くこと、自分のままでいることが大切。その人にとって意欲がない方向に変えられるのは良くない」
「批判を受けるのは気持ちがいいものではないよ。でも、自分がこうやって選出されたことで、努力を含めて時間を費やしてきた部分を信じて、自信を失わずに取り組むことが必ず自分に返ってくる。それを証明できたと思っている」
ラプターズ時代を合わせて今回が5回目のオールスター選出になるが、「特別なこと」とデローザンは4年ぶりの球宴カムバックを形容した。「様々な出来事を乗り越えて、チーム事情なども含めて色々な状況を経験してきただけに、今回の選出は特別なことだね。カムバックしただけではなくて、スターターに選出してもらえたなんて、なんと言っていいのか分からないけれど、本当にうれしい」