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JRスミスが合流し、ベストラインナップの起用が可能に

現地10月18日にショッテンステイン・センターでウィザーズvsキャバリアーズのプレシーズンゲームが行なわれ、ウィザーズが96-91で勝利した。

王者キャブズにとっては、現地25日にホームで開催されるニックスとの2016-17レギュラーシーズン開幕戦前最後の実戦。ヘッドコーチのティロン・ルーは、先日ようやくキャブズとの再契約が成立したJR・スミスがチームに合流したことで、昨シーズンのベストメンバーであるレブロン・ジェームズ、ケビン・ラブ、トリスタン・トンプソン、スミス、カイリー・アービングのラインナップを実戦で起用できた。

試合開始早々、ジェームズがウォリアーズとの昨シーズンのファイナル第7戦で見せたようなブロックを披露。レイアップを狙ったケリー・オーブレイの背後から忍び寄り、ボールを叩き落とすダイナミックなプレーで会場を沸かせた。

第1クォーターを35-25で上回り順調な立ち上がりを見せたキャブズだったが、第2クォーターからウィザーズのディフェンスが機能し始め、同ピリオドでは、ことごとく3ポイントシュートを外してしまう。2桁あったリードも、ウィザーズの堅守の前に広げられず、53-49で前半を折り返す。

後半に入ると、ジョン・ウォールとブラッドリー・ビールがオフェンスの舵を取るウィザーズに主導権を奪われ、第4クォーター残り3分17秒で9点ビハインド(79-88)の状況に。キャブズは新人のケイ・フェルダーとジョナサン・ホームズ、ジョーダン・マクレー、コリー・ジェファーソン、デアンドレ・リギンス、マーケル・ブラウンによるリザーブチームで12-4のランを決め、1点差まで詰め寄る。しかし残り19秒から、巧みにファウルを誘うマーカス・ソーントンの術中に落ち、フリースローを4本連続で決められて敗れた。

プレシーズン最終戦を落としたキャブスは、これで4連敗。それでも合流が遅れたスミスを除き、主力メンバーの調整は順調だ。ジェームズはプレシーズン最長となる26分の出場で18得点を記録。ラブはこの日の第1クォーターだけで15得点をマークした。アービングはウィザーズ戦で左ふくらはぎに張りを訴え、この試合では10分間の出場に終わったが、プレシーズン4試合に出場し、実戦の感覚を取り戻しつつある。トレーニングキャンプ、プレシーズンを通して大きなケガもなく、ほぼ万全の状態で開幕戦を迎えられるだろう。

ラブはキャンプとプレシーズンを通して手応えを掴んだようで、「良い状態にある」とコメントした。「良い練習ができているし、これから来週まで引き続き状態を上げて、優勝リング授与式の夜に備えるよ」

ジェームズは試合後「シューターのJRがいると、コートを広く使えるようになる。守備にも優れているし、大きな戦力だし、優勝を経験している選手。いつだって、彼がコートにいてくれると凄く助かる」と語り、スミスのチーム合流を喜んだ。

プレシーズンゲームとはいえ昨シーズンの王者を見事撃破したウィザーズでは、ベンチ出場のアンドリュー・ニコルソンが19得点、ウォールが17得点、ビールが13得点を記録した。

新加入のマイク・ダンリービーは15分の出場で4得点を上げチームのバランスを取っていた。