ビスマック・ビオンボ

エイトン不在を埋める活躍「このメンバーと一緒に戦えるのは気分が良い」

サンズは現地1月22日に行われたペイサーズ戦で、第2クォーター序盤に得たリードを最後まで守り切る113-103の完勝を収め、連勝を6に伸ばした。36勝9敗、勝率8割はNBA30チームのトップだ。

とはいえ、何もかもが好調なわけではない。デビン・ブッカーはフィールドゴール23本中成功わずか5本の11得点、試合終了間際にはワンマン速攻からのイージーダンクを失敗し、最後までリズムをつかむことができなかった。また、キャメロン・ペインとジェイ・クラウダーが試合中のケガで交代するアクシデントも発生している。

それでもミケル・ブリッジズがシーズハイに並ぶ23得点、クリス・ポールが18得点16アシストと、ブッカーの分まで活躍した。さらにはビスマック・ビオンボがキャリアハイに並ぶ21得点を挙げている。ビオンボはフィールドゴール12本中9本を決め、13リバウンド5アシスト2ブロック1スティールと、攻守に素晴らしい活躍を見せた。

彼は1月頭に10日間契約でサンズに加わり、今シーズン終了までの契約を結び直した。このペイサーズ戦が8試合目の出場。ここ3試合は足首を捻挫しているディアンドレ・エイトンが欠場した穴をジャベール・マギーとのローテーションで埋め、プレータイムを伸ばしている彼は、「いろんなことを経験してきたベテランだから、自分に何が求められているかは理解しているつもりだ」と語る。

NBAキャリア11年目のビオンボは、昨シーズンでホーネッツとの契約が満了した後はチームがなかった。それでも10日間契約でサンズをすっかり気に入ったと言う。「このチームでは、試合に勝てば自分のスタッツを気にしないような選手が揃っている。このメンバーと一緒に戦えるのは気分が良いよ。言っておくが、これは普通のことじゃないんだ」

「僕もそういうタイプだ。30分プレーして活躍しても、チームが負けたら誰も気にしていないと分かっていた。そういうチームにいたからね。サンズに来て、僕はこのチームこそが自分のいるべき場所だと感じた。一緒にプレーする仲間やスタイルが自分にぴったりだと思った。このようなチームにいたら、自分に対して本当に厳しくならなきゃいけない。でも、僕は最高のレベルで競争したいんだ」

「僕にとって一番大事なのは今シーズンもNBAでプレーをすることだったけど、それとともに『何かのためにプレーする』ことも大事にしたかった。目的意識を持って戦いたかった。だから忍耐強く、そのチャンスを待っていたんだ」

雌伏の時を経て、ビオンボは自分の理想とするチームを見付けた。ベテランではあるが29歳で、まだまだトップレベルでプレーできる自信はある。新しいモチベーションを見いだしたビオンボは、サンズの大きな力になりそうだ。