2019年12月15日以来の『日本人対決』
現地1月21日、ウィザーズのホームで行われたラプターズ戦で八村塁と渡邊雄太の『日本人対決』が実現した。
その時はすぐに訪れた。第1クォーター残り4分25秒、2人は同じタイミングでコートに送り出されると、スローインする八村を渡邊がマークし、同時にコートに立つだけでなくマッチアップまで実現した。
3ポイントラインでボールを受けた八村は早速渡邊に1on1を仕掛けた。ワンドリブルからのプルアップはリングに弾かれ、渡邊がリバウンドを獲得。直後、2人はリバウンド争いに絡み、八村がフィジカルで押し切ってリバウンドを奪った。その後も、2人のマッチアップは続いたが、スイッチなどでマークがズレ、ファーストポゼッションのような対決は見られなかった。
健康安全プロトコル入りして以降、調子が上がらない渡邊はローテーションに入れない日々が続き、この試合も6分のプレータイムに留まった。一方、2試合連続2桁得点を挙げるなど好調を維持する八村は、ドライブにフェイダウェイ、3ポイントシュート成功と11得点8リバウンドを記録し、3試合連続で2桁得点を挙げた。
試合は2桁ビハインドを背負ったウィザーズが猛追し、残り1分10秒にモントレズ・ハレルの得点で同点に追いついたが、その直後、フレッド・バンブリードに3ポイントシュートを決められ105-109で敗れた。
八村が「いつも対戦する時にどちらかが何かあってできなかったので、久しぶりに対戦できて良かった」と語ったように、『日本人対決』は2019年12月15日以来、実現していなかった。昨シーズンもウィザーズとラプターズは3回対戦したが、1回目は渡邊が左足首の捻挫で欠場し、2回目は八村が左肩の張りで欠場、3回目も八村が体調不良のために欠場していた。そして、今シーズンも3度の対戦が組まれていたが実現せず、最後の対戦でようやくその時がやってきた。
八村は「彼はディフェンスが得意な選手なので良いディフェンスされました」と最初のマッチアップを振り返りつつ、「2人で切磋琢磨して頑張っていきたい」と、あらためて意気込んだ。