モラント「僕はプレッシャーがかかる場面で最も輝く」
現地1月11日、グリズリーズのホームで行われたウォリアーズ戦は、終盤にタイアス・ジョーンズの3ポイントシュートでリードを9点に広げ、ジャ・モラントがダメ押しの3点プレーを決めたグリズリーズが116-108で勝利。前回のレイカーズ戦で達成した球団新記録となる連勝数を10に伸ばした。
モラントはゲームハイの29得点に加え、5リバウンド8アシスト2ブロックを記録。そして、5点差に迫られたラスト1分間に5得点を挙げて、勝利を決定付けた。終盤の大事な場面でのプレーは勝敗に直結するためプレッシャーがかかり、シュートを打つのに強いメンタルが必要となる。それでもモラントは「僕はプレッシャーがかかる場面が好きだし、そういう時に僕は最も輝くんだ。入るにしても入らないにしても、こうした場面でシュートを打ちたい」と語り、クラッチタイムでのプレーを歓迎している。
また、この試合はルーキーのザイール・ウィリアムズとジョーンズの活躍も目立った。今シーズン2度目の先発に抜擢されたウィリアムズはモラントに次ぐ17得点を記録し、キャリアハイを更新。さらにはステフィン・カリーを抑えるディフェンス面でも大きく貢献した。健康安全プロトコル入りしているテイラー・ジェンキンスヘッドコーチに代わり、指揮を執ったダルコ・ラジャコビッチアシスタントコーチも、1試合で約13本の3ポイントシュートを放つカリーを9本のアテンプトに抑えたことを特に評価し、ウィリアムズの守備を称賛した。
「彼は本当に良い仕事をした。もちろん、ステフィン・カリーは素晴らしいスコアラーでありシューターだ。ウィリアムズはゲームプランに従い、彼を追いかけて3ポイントラインの中に入れるという本当に良い仕事をしたんだ」
ジョーンズはベンチからの出場ながら5本の3ポイントシュートをすべて沈め、ウィリアムズと同じく17得点をマーク。最終クォーターに突き放す原動力となり、その活躍ぶりはウォリアーズのスティーブ・カーヘッドコーチに「タイアス・ジョーンズが3ポイントシュートを決めたことで、試合が動いたと思う」と言わせるほどだった。
そのカーヘッドコーチは「彼らはリーグで最もホットなチーム。我々はチャンスを得たが、勝つために十分なプレーをすることができなかった」と素直に負けを認め、絶好調のグリズリーズの力を称賛した。
グリズリーズは先発ビッグマンのスティーブン・アダムズが健康安全プロトコル入りで3試合連続で欠場となり、モラントに次ぐ得点頭のディロン・ブルックスも左足首の捻挫で3週間から5週間の離脱を余儀なくされた。それでも、モラントが「ウチの選手層はリーグでも一番厚い部類に入る」と誇るベンチメンバーのステップアップにより、破竹の10連勝を達成した。一気に西カンファレンス4位に浮上したグリズリーズがどこまで連勝を伸ばすのかに注目が集まる。