須田侑太郎

ここ3シーズンの3ポイントシュート成功率は40%超え

190cm87kg、シューティングガード兼スモールフォワードの須田侑太郎は、プロキャリア8シーズン目を迎える中堅選手だ。

須田は、プロキャリアをスタートさせたリンク栃木ブレックス(現宇都宮ブレックス)で3シーズンを過ごすと、その後は琉球ゴールデンキングスとアルバルク東京で2シーズンずつプレーし、今シーズンから名古屋ダイヤモンドドルフィンズでプレーしている。

宇都宮ではBリーグ初代王者に貢献し、琉球でも2年連続で西地区優勝を成し遂げた。A東京では2019年にアジアチャンピオンズカップ優勝、2019-20シーズンは新型コロナウイルスの影響でシーズンが中断したものの東地区優勝を達成している。

このようにタイトル争いを行うクラブの中で須田は、セカンドユニットとしてチームを支えてきた。その須田の魅力と言えば、フィジカルの強さと機動力、そしてハードなディフェンスだ。また、3ポイントシュートも得意としており、ここ3シーズンの成功率は40%を超えている。

こういった試合でのパフォーマンスだけでなく、須田はチームメートも名前を挙げるほどのハードワーカーだ。緻密なバスケットを行う強豪A東京ではローテーション入りするのに時間が掛かる新加入選手が多い中、須田は指揮官からの信頼を得て、加入当初からプレータイムを勝ち取ってきた。

また、今まではセカンドユニットとしてチームに貢献してきたが、名古屋Dでは出場した12試合中10試合で先発を務め、平均プレータイム21.0分で8.3得点、2.5リバウンド、1.9アシストと、すべてキャリアハイを更新している。名古屋Dの指揮官ショーン・デニスは、宇都宮が初代王者に輝いた時にアシスタントコーチを務めていたこともあり、須田とは旧知の仲だ。そのデニスは須田に対し「彼が持っているタフネスや優勝へのメンタリティは名古屋に必要なものだ」と絶大の信頼を置いている。

このように強豪クラブを渡り歩いてきた須田だが、A代表とは縁がなかった。『ヤングジャパン』と称された若手で挑んだ男子日本代表国際親善試合2014 には出場したものの、その後、日本代表に選出されることはなかった。

それでも、代表がトム・ホーバス体制となったことで、須田にも声が掛かった。日本は世界を相手すると高さで劣るため、ホーバスコーチはハードなディフェンスにスピード、そして3ポイントシュートを大事にする指揮官だ。須田のいつも通りの闘志剥き出しのディフェンスや3ポイントシュートをホーバスコーチの前で見せることができれば、代表定着への道は開ける。