「これからは僕がジャンプボールをやろうかな」
現地11月14日に行われたウォリアーズvsホーネッツの一戦は、試合終盤まで1ポゼッションを争う接戦となった末にホームのホーネッツが106-102で勝利した。
7連勝中のウォリアーズ、そして迎え撃ったホーネッツともに試合終盤まで集中力を切らさず好ディフェンスを続け、最後まで勝負がどちらに転がるか分からない手に汗握る激しい攻防となった。
ホーネッツがミケル・ブリッジズのフックショットで104-102と抜け出して迎えた第4クォーター残り28秒、ウォリアーズはケボン・ルーニーが獲得した2本のフリースローをともに外してしまい、ホーネッツがリードをキープ。その直後にテリー・ロジアーとドレイモンド・グリーンのヘルドボールとなり、レフェリーはジャンプボールをコールした。
身長185.4cmのロジアーと198.1cmのグリーンならば後者に分があるのは明らかだったが、気合十分のロジアーがジャンプボールを制してポゼッションを渡さず、ホーネッツが逃げ切った。
最終的に20得点を記録したものの、前半は無得点だったロジアーは、試合後のインタビューで「チームのみんなが自分のことを心配していたようだった」と言い、こう続けた。「だから『スコアラーはスコアラーとしての仕事をする。みんなもそれぞれの仕事をやろう。僕なら大丈夫』と伝えたんだ。チームメートが自分を信じてくれてうれしかった。勝てて良かったよ」
質問が勝負を決めた『クラッチ・ジャンプボール』に及ぶと「メイソン(プラムリー)にスポットを奪われるまでは試合開始の時も、僕がジャンプボールをやろうかな」と軽妙な受け答えで実況陣を笑わせた。
リーグベストのチームに勝って3連勝をマークしたのは、ホーネッツにとっても良いきっかけになるだろう。ロジアーは「大きな勝利だし、チームも3連勝できた。今は戦績をそこまで気にしていないけど、これは大きな勝利だ。これからも前に進み続けて戦い続けるよ」と力強く語った。