ジミー・バトラー

アップセットを果たした『バブル』での再現なるか!?

先月、ヒートのジミー・バトラーはプレーオフについて「辿り着くことさえできれば、あとは自分がなんとかする」とコメントした。

ヒートはレギュラーシーズン後半に持ち直して東カンファレンス6位でプレーオフに勝ち進み、ファーストラウンドでは3位のバックスと対戦する。

シリーズに向けた会見で、バトラーは前述のコメントについて聞かれると「『自分がなんとかする』とは言っていない。『自分たちがなんとかする』と言ったんだ」と記者の間違いを指摘。その後「自分だけでできることではない。僕たちはチーム。ウチは優れたチームなんだ」と付け加えた。

「シーズンを通して仲間たちとやってきた。みんなが快適にやれるようにするし、自分も楽しみながらやれるようにする。何も心配する必要はない。僕たちは、全員一丸となって取り組んでいる。チャンスは十分にあると思っているよ」

昨秋にオーランドで開催された『バブル』シーズンでは、下位シードのヒートがカンファレンスセミファイナルで優勝候補のバックスを撃破してNBAファイナルに勝ち進んだ。バトラーは「とんでもないくらい集中している」と、現地22日から始まるシリーズに向けた意気込みを語った。

「相当な時間を試合映像の分析、コートのでの練習、チームメートがどういう動きをするのか把握するのに費やしている」

「何があっても大丈夫なように準備できている。これまでの勝敗、不運な出来事などはすべて過去の話。これからはこれまでとは異なる。自分のベストなプレーを心がけて、コンディションを整えないといけない。そして(優勝に必要な)16勝の内の1勝目を目指す。まずは、4勝しないといけない」

今回も下位のヒートが上位のバックスに挑む構図とはいえ、今シーズンは、短いオフ、新型コロナウイルス関連の健康安全基準などの影響もあって、どのチームも思うようなシーズンを送れなかった。つまり、シード順はあまり関係なく、下位が上位を相手にアップセットをやってのける可能性は、例年より高いと考えていいだろう。『バブル』での再現となるかどうか、両チームによる熱いシリーズに注目だ。