八村塁

19点ビハインドを追いつくもその後が続かず

NBAはオールスターブレイクが明け、後半戦がスタート。ウィザーズはグリズリーズのホームに乗り込んだ。

開始早々、ラッセル・ウェストブルックからのパスをフリースローラインで受けた八村塁は、得意のミドルシュートを沈めて先制点を記録。その後、トランジションから自ら持ち込んでフィニッシュまで持っていくが、ヨナス・バランチュナスのブロックに阻まれてしまう。

それでも積極性を失わない八村は合わせからペイントエリアでシュートファウルを獲得し、4本のフリースローをすべて成功させた。さらにフリーの3ポイントシュートを外した直後に再び打てるチャンスが舞い込み、この3ポイントシュートを沈めるなど強いメンタルを見せ、前半だけで9得点を挙げた。

しかし、チームはブラッドリー・ビールが徹底マークを受けたことで得点が伸び悩んだ。さらにジャ・モラントを中心としたピック&ロールからのフローターシュートを高確率で決められ、バランチュナスにインサイドを支配された。トランジションも止められず、第2クォーター中盤には最大で19点のビハインドを背負った。

それでも、ビールが苦しみながらも初めてのフィールドゴールを成功させ、しぶとくフリースローで繋ぐと、セカンドユニットを中心にウィザーズが反撃を開始。ダービス・ベルターンズやダニ・アブディヤの3ポイントシュートが決まり、モリッツ・バグナーがオフェンスファウルを誘発するなどディフェンスに粘り強さが出始める。前半で5点差まで詰め寄ると、後半開始4分半にはラッセル・ウェストブルックのフェイダウェイシュートが決まり74-73と逆転に成功した。

しかし、追いつくことにエネルギーを使い過ぎたウィザーズはこの後が続かなかった。モラントを中心としたハーフコートオフェンスに手を焼き逆転を許すと、ディフェンスの粘りが薄れ、オフェンスもタフショットが多くなっていった。何度か2ポゼッション差まで迫ったが、要所での失点が響き、112-127で敗れた。

八村は25分間の出場で11得点7リバウンドを記録。前半に9得点を奪ったが、後半はなかなかオフェンスに絡めず、1本のフィールドゴールしか決められなかった。また、リーディングスコアラーのビールはチームハイの21得点を挙げたが、フィールドゴールは22本中6本の成功(27.3%)と、徹底マークに苦しんだ。