クリスマスゲームではレブロン・ジェームズと対決
NBA3年目のシーズンに挑むマーベリックスのルカ・ドンチッチは、2020-21シーズンのMVP筆頭候補の一人だ。昨シーズンも平均28.8得点、9.4リバウンド、8.8アシストという堂々たるパフォーマンスでチームをプレーオフに導き、今シーズンの開幕戦となったサンズ戦でも32得点8リバウンド5アシストの活躍だった。
シーズン2試合目は、王者レイカーズとのクリスマスゲームとなる。NBAでは初となるクリスマスゲームを前に、ドンチッチは興奮を隠せずにいる。
まだ記憶に新しいNBA1年目、彼はレブロン・ジェームズのレイカーズと初めて対戦した際、試合後レイカーズのロッカールームの前で待ち、レブロンからサイン入りジャージーをもらう『あどけなさ』が残っていた。だが、今ではNBAを代表するスター候補の一人へと成長した。もはやレブロンもあこがれの存在ではなく、乗り越えなければならない相手だ。
『ESPN』とのインタビューでドンチッチは「レブロンとの対戦は特別なもので、初めて対戦した試合は今でも覚えている。初めて対戦した時と今とでは違う。今でも彼との対戦は特別だけど、置かれている状況が異なるからね」と、コメントにも余裕がある。
コート上での堂々たるプレーを見ていると忘れてしまいがちだが、ドンチッチはまだ21歳の若者だ。10代からプロとして活躍していることもあり、世界最高峰の舞台でも物怖じすることなく実力を発揮し続けている。
エースとしての重圧を背負うことに対して彼は「幼い頃からプレッシャーを感じたことはない。もしかしたらレアル・マドリー時代から自分の役割を理解できていたのかもしれない。日々の練習、試合を経て学び、成長していったんだ」と答えた。
昨シーズンはNBAで初めてプレーオフを経験した。惜しくもファーストラウンドで敗退したが、相棒のクリスタプス・ポルジンギスが負傷離脱後も孤軍奮闘し、上位シードのクリッパーズを苦しめた。これまでの成長ぶりを考えれば、そう遠くない未来にシーズンMVPを受賞するかもしれない。ドンチッチも「MVPは取れると思う」と言い切ったが、彼の目標はあくまでも優勝だ。
「でも、それは僕の目標ではないんだ。目標は優勝。これは僕だけではなく球団全員の目標だから、いつかかなえたい」