大金を得ても慢心なし「自分にオンオフのスイッチはない」
オフにフリーエージェントになったフレッド・バンブリートは、ラプターズと4年8500万ドル(約88億円)で再契約した。
2016年にドラフト外でラプターズに入団したバンブリートは、Gリーグを経てNBAでロールプレーヤーとして定位置を獲得した苦労人だ。昨シーズンは先発に固定されて得点(17.6)、アシスト(6.6)、リバウンド(3.8)でキャリアハイを記録するなど、大型契約が相応しい選手に成長した。
ドラフト外入団の選手としてNBA史上最高額の契約を勝ち取った彼だが、バスケットボールに取り組む姿勢は変わらない。会見で大金を手にしたことでモチベーションに影響を及ぼす可能性を聞かれたバンブリートは「自分の中にオンオフのスイッチはない。それが僕という人間」と否定している。
「決してオフにはならない。特に選手である自分、競技者としての自分はそうならない。僕は一つのやり方しか知らないから、そういう意味では楽だね。これまでにやりたいことは大体実現させてきた。だから、大金を得たからといって、これまでやったことがないような贅沢三昧にはならないよ。今の生活に満足している」
バンブリートは努力によって勝ち取った大金を、家族のために使うつもりだという。「これは家族のため、家族の未来のためのお金だ。自分の意識や考えが変わることはない。安心して人生を送れて、自由に、自分らしくいるという以外は何も変わらない」
フリーエージェント選手との交渉解禁後、他チームからも連絡を受けたことを明かしたバンブリートだったが、ラプターズ残留以外の選択肢を検討するまでもなかった。バスケットボールにだけ集中できる環境を手に入れた彼は、キャリア2回目の優勝を実現させたがっている。
「個人的な目標に関してはあまり興味がないし、公の場で言うことでもない。やりたいことはたくさんあるけれど、今は2回目の優勝達成に向けて集中している。子供の誕生を除いて、優勝に勝るものはない」