「今日のようなプレーができれば簡単に負けることはない」
東カンファレンス4位と5位の対決となったヒートvsペイサーズは、4試合ぶりにケガから復帰したジミー・バトラーの活躍でヒートが114-92で快勝した。この試合はプレーオフファーストラウンドの前哨戦としてだけでなく、バトラーとTJ・ウォーレンの因縁の対決としても注目を集めていた。
1月に行われた前回の対戦で試合中にバトラーとウォーレンが小競り合いとなり、ウォーレンが中指を立て退場処分となった。コートを去るウォーレンに対しバトラーは投げキスを送り挑発、試合後リーグから両者に対し罰金処分が下された。試合後のロッカールームでバトラーはウォーレンを「臆病者」と呼び、自分とはレベルが違いすぎるから別の選手にマークさせたほうがいいとまで言い放っていた。
そんな因縁の再戦となったが結果はバトラーの圧勝に終わった。バトラーは19得点11リバウンド5アシスト4スティール、一方のウォーレンは12得点5リバウンドに終わった。バブルで平均35得点とサプライズを起こしているウォーレンだが、バトラーとのマッチアップでは2点しか取れず完璧に封じられた。
試合後バトラーは「簡単にプレーさせないよう、あらゆる手を尽くした。ヒートは常に対策を練っている」とチームによる勝利を強調した。ウォーレンはヒートのディフェンスに対し「ボールとは関係ない選手のスクリーンが機能していた。オープンのシュートを決めることができなかった」と話した。
ヒートはバトラーの他にもジェイ・クラウダーが14得点8リバウンド、バム・アデバヨが10得点9リバウンド4アシスト、ゴラン・ドラギッチが11得点9アシスト、デリック・ジョーンズJr.が18得点、タイラー・ヒーローが17得点をマークするなど、複数の選手が2桁得点を挙げるなど、バランスの良いオフェンスが目立った。
ヒートは14日にもペイサーズとの対戦を控えており、シーディングゲームの結果次第ではプレーオフファーストラウンドを含め両チームは9試合戦う可能性もある。それでもバトラーは今日の勝利でさらに自信を深めたようだ。
「僕らはアグレッシブに戦った。よく守ってターンオーバーも少なかった。リバウンドも頑張った。狙い通りのプレーができた。今日のようなプレーができれば簡単に負けることはない」