言葉だけで違いを生み出せるのが『真のリーダー』
4月上旬に左ひざの手術を受けてシーズン終了となったセルティックスのカイリー・アービング。チームには若い選手が多いものの、アービング離脱後も東カンファレンス2位をキープし、バックスとのプレーオフ1回戦ではここまで2勝0敗でリードしている。
アービングは会場にも姿を見せていないが、人知れずチームに激励メッセージを送っていた。控えのポイントガード、シェーン・ラーキンが、メッセージの存在を4月17日に行なわれた第2戦後に明かしている。
「アービングが今日の試合前にメッセージをくれた。今日の試合がどういう展開になるかを教えてくれたんだ。ウチには今回がプレーオフ初体験の選手が多いから、彼の助言にはチーム全員が目を通した。僕たちも彼に返信して会話したよ」
「彼はチームと一緒に戦えないから、コート外で自分たちを助けてくれている。今も、毎試合のように自分たちと同じくらい集中してくれているんだ」
It's been a full team effort to get us up 2-0 heading to Milwaukee. pic.twitter.com/gsQa2Np3v4
— Boston Celtics (@celtics) 2018年4月18日
アービングからのメッセージは若手だけでなくベテランにも影響を与えている。アービングより5つ年上、10年のNBAキャリアを持つアル・ホーフォードもメッセージの効果をこう語る。
「カイリーは試合前にチームと話をしてくれて、注意すべき点や、どうすれば集中力を維持できるかを教えてくれている。もし難しい状況に陥っても慌てず、ただプレーすれば良いと助言をくれた。チームとして、彼の言うとおりにやれたよ。バックスにランを決められても落ち着いたまま次のプレーを決めることができた。カイリーのメッセージは大きい。今このポジションにいられる理由でもあるね。彼の不在は痛いけど、彼自身がチームに貢献する方法を見つけようとしてくれている。心強いよ」
メッセージだけでチームを引っ張れるアービングのリーダーシップは群を抜いている。知将ブラッド・スティーブンズのほか、『司令塔』ならぬ『軍師』アービングがついている以上、主力抜きでもセルティックスは決して侮れない。