NBAのインテンシティレベルに対応する身体作りの効果
ウォリアーズのケボン・ルーニーは、並外れたポテンシャルの持ち主として周囲から高い評価を得ている。だが、王者ウォリアーズで出場時間を得るのは簡単なことではない。先発にはステフィン・カリー、ケビン・デュラント、クレイ・トンプソン、ドレイモンド・グリーンのオールスター4選手が揃い、ベンチにも他チームでは先発級のベテランたちが控えているからだ。
今シーズンが3年目のルーニーに対し、昨秋ウォリアーズは4年目のチームオプションを行使しなかった。つまり、ルーニーは今シーズン終了後フリーエージェントになる。ウォリアーズと新たな契約を結ぶ可能性もあるが、そのためには限られた時間で結果を残す必要がある。そんな中、現在のルーニーはコンスタントに出場時間を獲得。ローテーションに加わり、キャリアハイの平均3.5得点、2.9リバウンドという成績を残している。
ルーニーは『Warriors Plus/Minus Podcast』に出演した際、チームがオプションを行使しなかったことに落胆したことを明かした。だが彼はすぐに気持ちを切り替え、昨夏およそ14kgも減量した肉体改造の効果を発揮している。ルーニーが肉体改造を実行した背景には、ベテランのイグダーラの助言があったという。
ルーニーは言う。「食事はブロッコリーや鶏肉が中心のメニューになった。美味しくはなかったけれど、それに慣れないといけなかった。これまではファストフードを頻繁に食べていた。ケガから復帰した後、こういう食生活を続けていてはダメだと分かった。NBAでのインテンシティレベルは別次元だからね。それはイグダーラからこの2年間ずっと言われていたこと。ようやく彼の言うことを実行するようになって、その効果が出ている」
レギュラーシーズン終盤にケガ人が続出しているウォリアーズにとって、ルーニーはなくてはならない存在になりつつある。オールスター・カルテットが万全の状態に戻るまでに活躍できるかどうかで、来シーズンもNBA選手としてコートに立てるかが決まる。