「ボールをトスして、試合が始まればバトルになる」
NBAの2019-20シーズンが再開されるか、それとも中止になるかは、いまだ結論が出ていない。
いくつかのプランが検討されている段階だが、仮に再開が決まったとしても、新型コロナウイルス感染予防のため、試合は無観客で行われる可能性が高い。
スポーツイベントは観客あってのもの、という意見も少なくない。会場に集まった観客が試合の空気を作り出し、歓声やブーイングも試合を演出する大事な要素になる。
実際、無観客試合に抵抗を感じる選手も少なくない。それでも安全が確保できない限りはシーズンが再開できず、現状を考えれば無観客という形が適切と言わざるを得ない。
今シーズン限りで現役を引退するビンス・カーターは、無観客でのシーズン再開に肯定的な意見を持つ選手だ。『The Grant Napear Show with Doug Christie』に出演した際、彼は「対応できる」と断言した。
「ボールをトスして、試合が始まればバトルになる。試合中にファンを気にすることなんて実際はそんなにないんだ。確かに歓声をもらえたり、ブーイングされたり、そういう部分も分かるよ。でもね、自分たちは競い合うわけで、戦いに身を置くんだ。目の前の相手、課せられたタスクに集中すべき。つまり、対応は可能ということだよ」
NBAは、現在あらゆる可能性を検討している。今年で現役キャリアに終止符を打つカーターも、できることならシーズン全試合を戦い終えてコートを去りたいと願っている。