ジェイソン・キッド「彼を急かせてはいけない」
10月11日に行われたバックス戦、レイカーズのルーキー、ロンゾ・ボールは19得点12リバウンド13アシストで自身初のトリプル・ダブルを記録。レブロン・ジェームズが持っていたNBAの最年少トリプル・ダブル記録を13年ぶりに更新したことで話題となった。
相手ベンチからこれを眺めていたのがジェイソン・キッドだ。バックスのヘッドコーチは現役時代、NBAを代表するポイントガードとして活躍し、歴代3位となる107回のトリプル・ダブルを記録した『ミスター・トリプル・ダブル』である。107回のキッドと1回のロンゾでは比較にならないが、キッドがキャリア初のトリプル・ダブルを記録したのはNBAでの68試合目。ロンゾはNBA13試合目のゲームで記録した。
キッドは「チームメート、それにチームそのものを機能させられるプレーヤーだ。今後はトリプル・ダブルが当たり前の選手になるよ」とロンゾの将来性に太鼓判を押したが、メディアに釘を刺すのも忘れなかった。「彼を急かせてはいけない。我々は彼を電子レンジでチンしようとしている。これからミスをして、気分の悪い夜を過ごすこともあるだろう。だが、彼は戦い続け、勝つための方法を見いだすんだ」
試合によっての浮き沈みはあるものの、バックス戦の2日前のウィザーズ戦でも10得点8リバウンド8アシストとトリプル・ダブルに近づいていたロンゾ。キッドが言うように、ここから安定してスタッツを残せるようになれば、毎試合トリプル・ダブルを狙える選手になるだろう。
20 years, 15 days. @ZO2_ makes history with the youngest triple-double ever in the NBA. pic.twitter.com/GfcXbbrCyb
— Los Angeles Lakers (@Lakers) 2017年11月12日