本拠地サンアントニオ近郊での事件に心を痛める
11月5日、テキサス州のサザーランド・スプリングスにあるキリスト教の教会で行なわれていた日曜日の礼拝中、男が銃を乱射し、少なくとも26名の尊い命が奪われる痛ましい事件が起こった。
事件が発生したサザーランド・スプリングス近郊にあるサンアントニオを本拠地に構えるスパーズのパウ・ガソルは、米国で頻発し続ける銃の乱射事件について、『mysanantonio.com』に「もう制御できなくなっている。今の状況、法律、銃の規制、すべて問題として扱うべき」という自論を語った。
「これはどこでだって起こり得る。コンサートでも、学校でも、教会でも、子供たちの周辺でも……あまりにも酷いことだけど、これが現実だ。だからこそ、問題として扱うべきだ。僕は、この国の銃に関する法律の背後、銃に関する団体の背後にどれだけの権力があるのかは分からない。でも、罪のない人を守らないといけない」
スペイン人のガソルは、アメリカ国内で銃規制に関する議論が複雑なものであることを理解している。しかし、だからといって何も言わずにはいられなかった。
ガソルは、先月ラスベガスで開催された音楽フェス会場を狙った銃乱射事件についても触れている。「ベガスでの事件では、犯人が銃を20挺も持っていた。そこまでの武器を持っていた人間が一般市民なのかな? 一般市民がそこまで武装する必要なんてない。自分の家を守るのに武器を持つ権利はあっていい。でも、ショットガンを20挺、それに自動小銃も持っているというのは常軌を逸している」
「20年に1回というペースではなく、毎週か2週間に1回は発生しているような気がするよ。これだけ言ってもまだ足りないのだろうか。デリケートな問題かもしれないけど、罪のない命を失うのを見るのは耐えられない。遺族は、重荷を背負って残りの人生を送らないといけない。あまりにも悲しいことだよ。これは問題視されるべきだ。そうなってもらいたい」
悲惨な銃乱射事件が起こるたびに、各界の著名人たちが声をあげ続けている。ガソルの声が、テキサス州議会に届くことを願うばかりだ。