文=丸山素行 写真=鈴木栄一
ラマスコーチ「重要な部分を完璧に理解してもらう」
11月24日にワールドカップ予選フィリピン戦を控える男子日本代表は、一昨日からの3日間で第8次強化合宿を行っている。最終日となった本日はメディア向けに練習の一部が公開された。
20人を2チームに分け、それぞれ基本的なセットオフェンス、ディフェンスの動きを確認。今回発表された24名の候補選手のうち4人が初選出となり、久しぶりの代表復帰となった選手もいるため、チームルールの確認に多くの時間を費やしていた。
ヘッドコーチのフリオ・ラマスは「私たちの重要な部分にフォーカスした。この重要な部分を完璧に理解してもらって残りのキャンプで実行できるようにし、連携してこれを試合で再現できるように」と練習の目的を語った。
そうした作業の中で、ラマスコーチはスクリーンの角度やバンプのタイミングなど細やかな指導を行った。
タフなスケジュールの中で行われている合宿だが、特にディフェンスに関しては強度の高さが際立っていた。またオフェンス面では太田敦也がパワフルなダンクを連発して元気な姿を披露し、ラマスコーチとハイタッチを交わすなど、終始良い雰囲気の中で練習は進められた。
スクリメージは報道陣には非公開。富樫勇樹は「思っていたよりも強度の高い練習をやって、それが刺激になった」と手応えを語った。
Bリーグの平日開催がある来週を例外とし、その翌週から3週連続で代表合宿を行ってチーム強化を図る。東京オリンピックの出場枠がない日本は、ワールドカップ出場権を得て、好成績を残さなければならない。オリンピックへと続く、日本代表の挑戦が本格的に始まった。