「本当に無心でシュートを打っただけなんだ」
ナゲッツは12月23日のサンズ戦、試合残り3.2秒でジャマール・マレーがクラッチシュートを決め、粘るサンズを振り切って113-111の勝利を収めた。これで連勝を7まで伸ばし、西カンファレンス2位へ浮上している。
ナゲッツは西カンファレンスで今最も勢いのあるチームだ。前日、レイカーズに24点差をつけて完勝、その勢いのままフェニックスに乗り込んできた。第1クォーターの中盤までに、マレーの10得点を含む連続得点で25-15とリードを奪う。チームの3ポイントシュートも好調で最初の17本のうち12本を決めた。
第2クォーターでサンズが反撃に出る。ミケル・ブリッジズが6連続得点を挙げ、アグレッシブなディフェンスで9つのターンオーバーを誘うなど攻守が噛み合い、点差を4点にまで縮めた。結局ナゲッツはサンズを7点リードしてハーフタイムを迎えた。
第3クオーターからは一進一退の展開となった。ナゲッツはマレーとニコラ・ヨキッチの活躍で64-51とリードを広げると、サンズも連続得点で粘りを見せ1点差に迫る。第4クォーター残り9分、サンズはルーキー、キャメロン・ジョンソンのスリーポイントで91-88と逆転し、一時は点差を9点まで広げた。しかし、残り2分ナゲッツはヨキッチの3ポイントシュートで108-108と追いつき、終了間際にマレーが試合を決定づけるジャンプシュートを決めた。
Jamal Murray. Dagger. pic.twitter.com/FNFgKsoIiu
— NBA on ESPN (@ESPNNBA) December 24, 2019
4日間で3試合目と疲労も見えたナゲッツを救ったのはヨキッチとマレーだった。ヨキッチは22得点12リバウンド10アシストでキャリア34度目のトリプル・ダブルを達成。連勝中の7試合で第4クォーターのシュート成功率は71.4%と、ここ一番での勝負強さを発揮している。
マレーは前日のレイカーズ戦ではシュート11本中3本しか決められなかったが、今日は3ポイントシュート8本中4本を成功させるなど28得点を挙げている。勝利を決めるシュートも「ゾーンに入っていた。本当に無心でシュートを打っただけなんだ」と振り返る。そのマレーについてヘッドコーチのマイケル・マローンは「自信に満ち溢れている。勝負どころでの彼のプレーは驚異的だった」と、この試合のヒーローを称えた。