三屋会長「女子は世界に手が届いています」
アジアカップに臨んだ女子日本代表は決勝で中国を71-68で下し、4連覇の偉業を達成した。
そして、大会を終え、本日早朝に帰国した代表は、都内で優勝会見を開いた。
決勝リーグを現地で観戦した日本バスケットボール協会の三屋裕子会長が登壇し、「今までアジアのてっぺんを目指そうと言ってきましたが、女子は世界に手が届いています。この大会を通じて、選手たちもそう感じたのではないだろうか」と、女子の強さを称賛した。
また「男子の注目度が上がったこれまででしたが、女子も注目して、選手一人ひとりにスポットライトを当てていただい」と、女子バスケットのさらなる発展を願った。
マイクを手に取ったキャプテンの髙田真希は、「やりました!」と満面の笑みを見せた。
「アジアカップ4連覇を達成できてうれしく思います。大会を通してチームが一つになっていくのを実感しました。選手達はタフに戦いましたし、スタッフの献身的なサポートをなくしては、この結果は生まれなかったと思うので、チーム一丸となって戦ったことが結果に繋がってうれしかったです」
「僕らのバスケをやったら優勝するとみんな信じていた」
指揮を執ったトム・ホーバスも開口一番「やりました!」と喜びを露わにした。それだけうれしい4連覇だった。
現地では3連覇中の日本の下馬評はそこまで高くなく、「日本がアンダードッグ(噛ませ犬)な雰囲気を感じた」とホーバスコーチは言う。それでも「僕らはチャンピオン。僕らのバスケをやったら優勝するとみんな信じていた」と、揺るぎない自信があった。
だが、グループリーグのチャイニーズ・タイペイ戦では第2クォーターに一時逆転を許し、決勝トーナメントでも追いかける展開が続くなど、前半のパフォーマンスが不安定だった。
ホーバス・コーチも「出だしが悪かった」と課題を挙げたが、「スカウティングをちゃんとやったら、僕らは勝ちますよ」の言葉通り、試合が進むにつれて調子を上げ、見事優勝を果たした。
東京オリンピックでの金メダル獲得を目標に掲げる日本にとって、アジアの頂点に立つことはあくまでも通過点。そして、出だしの悪さやシュートミスなど、課題を露呈しながらも試合中に修正したり別の部分でカバーして優勝できたことで、さらなる自信が芽生えたようだ。
「優勝しましたが、まだ、ウチのベストなバスケを40分間やっていない。これから間違いなくレベルアップしていくから、金メダルという目標は絶対にできる」