言葉と行動で引っ張るリーダーに
ウィザーズは、この夏に小兵ガードのアイザイア・トーマスをロスターに加えた。
昨シーズンはナゲッツに所属したトーマスは、昨年いっぱいを使って股関節のリハビリに集中し、今年に入って復帰した。だがナゲッツは西カンファレンスの上位争いをしていた最中で、ケガ明けのトーマスを試す余裕がなく、結局トーマスはレギュラーシーズン12試合に出場し、平均8.1得点に留まった。
プレーオフのローテーションからも外れたが、トーマスはチーム内でのメンターとしての役割を受け入れ、ロッカールームのリーダーとして若手の多いチームを支え続けた。
そのトーマスを迎え入れたのがウィザーズだ。リーダーとしての資質こそ、ウィザーズ指揮官のスコット・ブルックスが、トーマスをチームに迎え入れた理由。『Sports Illustrated』とのインタビューで、ブルックスは「昨シーズンの彼は、シーズン終盤にはコンディションが戻っているように見えた。しかし、ナゲッツは西の首位争いをしていた時期だった。ウチにポイントガードが必要だったのは分かっていたことだから、ナゲッツの試合はチェックしていたよ。アイザイアは、素晴らしいリーダーシップを発揮していた」と語った。
「まるでアシスタントコーチのようだった。チームを導き、タイムアウトの時も、自分の目の前でプレーしている選手に声をかけていた」
「私からすれば、彼の行動は勝者の証だ。簡単にやれることではない。私も、現役時代に彼のようなポジションにいた。チームメートに声をかけたくない時だってあったさ。それでも、チームにとってプラスとなる行動を取らないといけない。彼には、その資質がある」
ウィザーズでどれだけプレータイムが与えられるかは分からないが、コート内外でチームのまとめ役になってくれるのは間違いない。トーマスも、自身のリーダーシップを誇っている。だが彼の目標は、『セルティックスの王』と呼ばれた頃のフォームを取り戻すこと。
『小さな巨人』の復活を信じているブルックスも、プレーと行動でチームを引っ張るトーマスに期待している。
「彼は彼の復活を信じないアンチではない。もし彼がNBAでプレーできないと思っていたら、ここまでたどり着くこともなかった」
From the last pick, to the @Celtics leader… @Isaiah_Thomas came out of nowhere (via @NikeBasketball)
Bulls/Celtics Game 5: 8:30pm/et TNT pic.twitter.com/WM1zIMjBfm
— NBA (@NBA) April 26, 2017