ポポビッチも称賛「彼のインテリジェンスは高い」
キングスのポイントガード、ディアロン・フォックスは、当初アメリカ代表のトレーニングキャンプに、若手主体のセレクトチームの一員として加わる予定だった。
しかし、スーパースターたちが相次いで代表参加を辞退したことを受け、USAバスケットボールは、フォックスを代表候補に昇格させた。
その期待に、彼は応えている。ラスベガスでの練習から声を出してチームメートとコミュニケーションを取り、先週末のエキシビジョンゲームでも、ベンチからの出場で12得点3リバウンド3アシスト3スティール2ブロックの活躍を見せ、ブルーチームの勝利に貢献した。
チームUSAは、8月13日からロサンゼルスで練習を再開。同じポイントガードのカイル・ラウリーが、先月手術を受けた親指の回復が思わしくなく代表辞退となったため、フォックスが12名で構成される最終ロスターに残る可能性が高まった。
フォックスの実力に関しては、ヘッドコーチのグレッグ・ポポビッチも高く評価し、「彼のスピードは素晴らしい。彼と対峙する選手は苦しむだろう」とコメント。セレクトチームから彼を代表候補に引き上げた理由についても、指揮官は次のように述べた。
「彼のインテリジェンスは高いレベルにあり、シュートも上手い。それに、代表に参加したいという気持ちが強かった。これらのことから、我々は彼を招集した」
フォックスは、「ここにいられて光栄。それに、代表入りをかけて競えるのは名誉なこと」と話し、最終ロスター入りに向けてアピールを続けていく考えだ。
フォックスはキングスでも着実に成長し、2年目の昨シーズンはキャリアハイの平均17.3得点、7.3アシストを記録した。このままワールドカップ出場が決まれば、大会3連覇という重責を担うようになるが、それだけの重圧の下でもチームを引っ張る準備はできているだろう。
フォックスは、今大会をきっかけに一気にスターダムにのし上がる可能性がある若手の一人だ。