「地元ファンが望んでいたものを見せることができた」

NBAオールスター2026は、ミラノ冬季オリンピックと重ならないように午後早い時間に行われた。3ポイントシュートコンテストやダンクコンテストが行われた土曜のイントゥイット・ドームはチケット完売にもかかわらず空席が目立った。それでもオールスター本戦が行われた現地2月15日にはスタンドが埋まり、アメリカ人の若手を集めた『チーム・スターズ』とアメリカ人のベテランで構成される『チーム・ストライプス』、国外選手の『ワールド』による三つ巴の戦いは大いに盛り上がった。

優勝したのは『チーム・スターズ』で、アンソニー・エドワーズが大会MVPを受賞した。試合を前に彼はオールスターが真剣勝負になるかと問われて「ノー」と即答していたが、プレーオフのような必死さはなくても、楽しさの中にも「負けたくない」という気持ちが主にディフェンス面で出る試合となり、例年以上の盛り上がりを見せた。

『ワールド』でプレーしたカール・アンソニー・タウンズは、「これがオールスターでみんなが求めていたバスケだと思う。僕たちは勝つために戦った。その姿勢が評価されることを願うよ」と語っている。

今回のオールスターを最も盛り上げたのはカワイ・レナードだった。彼がケガ人の代役として選出されなければ、地元クリッパーズの選手は誰もいなくなるところだった。『ワールド』との試合ではゲームウィナーを含む31得点を記録。たった12分間で、フィールドゴール13本中11本を決めた。

「楽しかった。オールスター・ウィークエンドを通して家族と過ごしたり、地域の子供たちとの活動に参加して、今日の試合もバスケを心から楽しむことができた。僕を選出してくれたアダム・シルバーに感謝したい。地元ファンが望んでいたものを、この試合で見せることができた」とカワイは言う。

普段は物静かで、我を出すことのないカワイだが、クリッパーズの選手として、また地元ロサンゼルス出身の選手として、今回のオールスターへの意気込みは大きかった。

「僕はここで育った。子供の頃はこの近くの会場に来て、スター選手を見ながら『いつか自分もあそこでプレーしたい』と夢見ていたよ。だからこそ、今日ここでプレーできる機会を大切にして、全力でバスケを楽しもうとした。ロサンゼルスの人たちの前でそれができて本当に幸せだ」

今回の大会フォーマットについてカワイは、「実はルールを完全には理解していなくて、試合をしながら『得失点差には意味があるのか?』なんて考えていた。個人的には東vs西の形式に戻して、4クォーター48分間の試合をやるのが好きだ」と率直な思いを語る。

「でも、結局はファンがどう受け止めるかだ。僕ら選手はファンに喜んでもらうためにコートに出るだけ。今のフォーマットが高いレベルのプレーを引き出し、みんなが楽しんでくれるなら継続すればいいと思うよ」