ヤニス・アデトクンボ

「僕たちは夢を見るし、想像する。当たり前のことだ」

現地2月15日のNBAオールスター本戦に、バックスのヤニス・アデトクンボは出場しない。東カンファレンスの得票数1位となり、これで10年連続の選出を果たしたが、ふくらはぎのケガで戦線離脱中だ。

それでも彼はオールスターの会場に来て、その華やかな雰囲気を満喫している。セレブリティゲームでは、移籍市場のスクープを連発する『ESPN』のシャムス・カラニア記者のプレーをコートサイドでポップコーンを食べながら見守り、シュートが入らない様子を眺めて「彼はプレーできるわけじゃないんだな」と楽しそうだった。オールスター本戦では子供たちとともに観戦を楽しんだ。

取材対応も行い、ケガについては「かなり状態は良い。僕個人はもう100%だと思っている。チームに残って練習をしたかったけど、チームメートはみんな休暇に出掛けて練習相手がいなかった。でも、あとはいくつかのチェック項目をクリアすればプレーできる」と明かした。

NBAオールスターではチームの管理から外れ、選手の多くはいつもよりくだけた雰囲気でメディアとの対話を楽しもうとする。トレードデッドラインでは彼がバックスを離れることが規定事実のように語られたが、これについてアデトクンボは率直な心境を語った。

「僕が自分の口から何かを発信する時は、ミルウォーキーの街をどれだけ愛しているか、このシーズンを戦うことにどれだけ集中しているかを伝えているのに、その言葉が無視されて、どこの誰だか分からない『関係者の話』ばかりが注目される。僕は今シーズンの最初からずっと同じメッセージを発しているのにね。チームメート、家族、友人、フロント、GM、コーチ。僕が愛し、リスペクトしている人たちは、みんな僕と同じ思いだ。それ以外のところで騒ぎが大きくなってしまったんだよ」

この状況を「あまり好ましいものじゃない」としながらも、自分が移籍したらどうなるかの『if』を想像することはあると認める。そこはオールスター期間中ならではのくだけた会話だ。

「自分がトレードされたらと考えることはある。簡単なことだよ。『おっ、サンダーの試合をやってるな。僕が加入したらどうフィットするだろう?』とか『スパーズだったらどうかな』『グリズリーズでジャ・モラントと組んだら強そうだな』なんて考えることはあるよ。それはバスケ選手だったら誰でもやるだろうし、君たちだって子供の頃にそう考えていたはずだ。『レイカーズでプレーしたら』とか『セルティックスに指名されたら』とかね。僕たちは夢を見るし、想像する。それは当たり前のことだ」

「だけど、バスケ選手としての僕はコミットメントを大事にしたい。僕を信じてくれたチームメート、コーチ、フロント、ファンに対してコミットしない瞬間はこの13年間で一度もなかった。現時点で僕が言えるのは、僕がここにいて、このチームのために全力を尽くすということだ。この先に状況が動いた時にどうなるかはコントロールできないけどね」