安藤誓哉

ターンオーバーから28失点「それでは勝てない」

1月31日、横浜ビー・コルセアーズは名古屋ダイヤモンドドルフィンズをホームに迎えたが、17本もの3ポイントシュートを51.5%の高確率で許し75-95で敗れた。

95失点が示すように、ディフェンスに問題があったのは明白だ。指揮官のラッシ・トゥオビも「名古屋Dさんはボールがよく動き、オフェンスで機能しているチームだと思います。ガードだけでなくビッグマンもしっかりと動いて、本当に良いタイミングでシュートを決めていました」と、それを認める。

前節の越谷アルファーズ戦では今シーズンで2番目に多い92点を挙げて勝利したが、「前節はもう少しペースが遅く、ビッグマン(の動き)も遅いチームに勝てましたが、それと同じような形では名古屋Dには勝てません。そういう(戦術の)切り替えや、展開の考え方も必要です」と、タイプの違う相手に対して後手に回ったことが敗因となった。

だが、何よりも問題なのはオフェンスでのミスの多さだ。総ターンオーバー数は17だが、95失点中ターンオーバーからの失点は28であり、ほとんどのミスが失点に繋がった。特にハーフコートオフェンスが機能せず、安藤誓哉も「完成度という意味ではまだまだ」と語った。

「名古屋Dさんのウイングのディナイ(パスをさせない守備)で、パスのタイミングが一個遅くなり、ズレが作れずに潰されている状況でした。出だしでターンオーバーがあったり、後半も連携が取れなくなって、ハーフコートでやった時は厳しいという話は(森井)健太としました」

タイムアウト後やクォーターの頭など、仕切り直しの大事な場面でのミスも散見された。「前半や第3クォーターの出だしはターンオーバーから入ってしまいました。それでは勝てないと思った」。安藤がそう振り返るのも仕方がない。

安藤は火消し役として要所で得点を重ね15得点2アシストを記録したが、自滅と言える展開の中で劣勢を覆すまでのインパクトは与えられなかった。ミスからの失点は最も避けなければならず、それが連続すればフラストレーションも溜まるだろう。ただ、それでも安藤は誰かに当たるでもなく、現実を受け入れてプレーを続けた。

「連携は試合を通してちょっとずつズレていく場合もあります。何をやるべきか、強く自分にフォーカスしてやりきることしかできないですし、それがベストな選択かと。そういう風に考え続けるメンタリティを持つことです」

机上の空論ではるが、名古屋Dの3ポイントシュートが上振れず、ターンオーバーからの失点を最低限に留めることができれば、ここまで一方的な試合にはならなかったはずだ。安藤も「今日は特に、相手がターンオーバーしたのに対して点数を決め切れなかったなって、ベンチでもプレー中も思っていて、これを決めていたら試合展開的には勝っていたのかなと思うんです」と言う。

名古屋Dは現在勝率2位であり、言わば格上のチーム。指揮官が「名古屋Dさんのこのバスケットボールは見ていて素晴らしく、自分もファンになるほど良いバスケットボールだとも感じました」と言い、安藤も「できたら名古屋Dさんみたいなバスケがしたいって正直思います」と、ともに敵ながら称賛を送った。相手の力量を素直に認め、それを糧にするのは大事なことだ。それでも、特にホームではそんな悠長なことは言っていられない。明日の第2戦では、名古屋Dにそう思われるようなバスケをやり返し、リスペクトを取り戻すしかない。