田代「エナジーを持ってプレーすることがまずは大切」

千葉ジェッツは、B1レギュラーシーズン後半戦のスタートとなった1月24日、25日の琉球ゴールデンキングス戦で痛恨の連敗を喫した。ただ、61-92の大敗となったゲーム1と、63-65の惜敗で終わったゲーム2では、同じ負けでも意味合いは大きく違っていた。

ゲーム2の千葉Jは、スタメンを大きく変えた。前日は富樫勇樹、渡邊雄太、原修太、ディー・ジェイ・ホグ、ナシール・リトルというメンバーだったのだが、富樫、ホグ、田代直希、金近廉、ジェフ・ギブスとテコ入れを実施。この効果もありゲーム1とは打ってかわってティップオフ直後から激しいプレッシャーをかけ続け、第1クォーターで21-12と先制パンチに成功。その後も主導権を握り続けるが、最後は琉球の驚異的な粘りに屈し、残り5分で2桁のリードを守りきれなかった。

この試合、千葉Jは3ポイントシュートが31本中5本だけの成功と沈黙。特に第4クォーターは11本中1本成功のみと全く入らなかった。これだけシュートタッチが悪ければ、多少は強引な形になってもペイントアタックを仕掛けるのも一つの選択肢だが、3ポイントシュート攻勢になった戦況についてトレヴァー・グリーソンヘッドコーチは「チームとして作り出した良いシュートで、あとは決め切るだけだったと思います」とセレクション自体に問題はなかったと語る。

千葉Jはオールスターブレイク中に、大黒柱であるジョン・ムーニーが右舟状月状骨靱帯損傷でインジュアリーリスト入り越谷アルファーズのサポートコーチだったジェフ・ギブスの現役復帰という緊急補強を今節前に行った。早速、ギブスは45歳とは思えない超人ぶりを発揮したが、彼に多くを求めるのは酷であり、ムーニーの穴を埋めるための各選手のステップアップは欠かせない。その中でゲーム1は、出だしから集中力の欠けたプレーが続き、良いところなく敗れるという反省しかない試合となった。

しかし、ゲーム2はグリーソンヘッドコーチが「敗れたことにはがっかりしていますが、昨日よりはるかに良いプレーでした」と評価したように内容に大きな違いがあった。ゲーム2では先発として激しいプレーを見せ、守備のトーンセットに貢献した田代は、この連戦で改めて再認識できたことを語る。

「フォーメーションとか、どう守るかという戦術的な部分にフォーカスが行きがちです。ただ、それ以前のエナジーを持ってプレーすることがまずは大切で、チームルールをしっかりと守る遂行力を高めていくことが必要となります。それができればしっかり勝ち星を重ねていけると思います」

ゲーム2でしっかりと立て直せたことは収穫だ。ただ、田代は、「今日のゲームは落としてはいけないゲームでした。残り5分で13点リードしていましたが、リードをあっけなく失ってしまったのはすごくもったいなかったです。踏ん張らないといけないところで、それができなかったです」と、勝てなかった現実にしっかりと向き合う。

富樫、宇都宮戦について「かなり大きな一戦になります」

残り5分からオフェンスが一気に停滞した点についても、「オープンのシュートは打てていたので、そんなにネガティブにならなくて良いのかなとは思います」と田代は語る。一方で「あそこでしっかりと決め切らないと上位チーム相手には勝っていけないです。オープンのシュートを打つ責任というところは、全員がしっかりと見つめ直していく必要があると思います」と、厳しさは増した。

エースの富樫は、「昨日と比べると本当に比べられないくらい良いバスケットはできました。チームとしてしっかり連動して動くことができていました」と振り返る。それだけに、スタメンのテコ入れについて聞くと、自身も含めて反省を口にする。

「起用法がどうこうではなく、昨日のスタートで出た5人はこれからもチームを引っ張っていかないといけない5人です。それが大事な後半戦最初の試合の出だしで、ああいうプレーをしてしまったことの責任はすごく大きいと思います」

しっかりとした反省は大切だが、明後日には試合が控えており気持ちの切り替えも重要だ。特に今回の相手は、地区首位を争っているライバルの宇都宮ブレックスだ。宇都宮とはレギュラーシーズン最後の対戦となるが、千葉Jはここまで1勝2敗、得失点でマイナス35と大差がついており、ここで勝って2勝2敗の5分にしておきたい。

「かなり大きな一戦になります」と富樫も気を引き締める。「後半戦が始まる前、コーチから『琉球、宇都宮との3試合はチャンピオンシップのような戦いになる』と言われていました。その意味でも昨日のゲーム1は、コーチにとっても受け止められなかった部分はあると思います。ただ、もう2敗した結果は変わらないので、次の宇都宮戦はしっかりとチームとして一つになって臨んでいきたいです」

後半戦が始まったばかりで、なおかつ強豪との対戦が続くとはいえ、ここでの3連敗はさすがにチームの勢いを大きく失速させかねない。千葉Jにとって明後日の宇都宮戦は大きな正念場となる。