19日の最終メンバー12名発表まで生存競争は続く

今日、日本代表は6月3日開幕の東アジア選手権に向けた最終候補の16選手を発表した。

登壇した日本バスケットボール協会の三屋裕子会長は次のように語る。「今大会はBリーグで盛り上がりを見せる日本のトッププレイヤーが集結し、日本を代表して戦うという点だけでなく、中国、韓国など、東アジアのトッププレイヤーたちが集い、真剣勝負をする場です。素晴らしい試合が多く見られることは疑いようがありませんが、その中で日本が勝っていく姿を是非お見せしたい」

また、昨年秋から代表チームの指導に当たり、今大会ではヘッドコーチとして指揮を執るルカ・パヴィチェヴィッチは、このタイミングで最終メンバー12名ではなく16名を選出した理由を「Bリーグのファイナルなどを見て最終メンバーを選出するための措置」と言う。つまり、この16名もまだ競争の最中にあり、チャンピオンシップが代表生き残りを懸けた舞台になるということだ。

テクニカルアドバイザーとして毎月の代表合宿を繰り返して作り上げたチームに対する自信をルカコーチはこう語る。「世界のスタンダードを目指すことに取り組んできましたが、ディフェンスでは強く激しくプレーできるようになってきましたし、オフェンスではピック&ロールを武器とした形も生かされてきました。特にこのピック&ロールは、日本が力をつけ、結果を残していくための非常に大きな武器になると考えています」

東アジア選手権は長野県長野市のホワイトリングで開催される。長野市の加藤久雄市長は「東京オリンピック出場に向けた重要な国際大会が長野市で開催されることは、本市にとって大きな喜びです。本市としても、会場確保はもちろん、広報などを通じた大会の盛り上げに全面的な協力をしていきたいと思います」と大会の成功を誓った。

今回の16選手のリストを見ると、4月の代表合宿で『第1班』に入った15名が『主力組』だったことが分かる。ケガのため合宿メンバーからは外れたが、ナショナルトレーニングセンターでリハビリに励んでいた橋本竜馬がこれに加わり16名となった。

この大会が終わると日本代表の新ヘッドコーチにフリオ・ラマスが就任する。ルカコーチにとっては半年間のコーチングの集大成となる大会。オフェンスとディフェンスの両面で、どれだけ成長した日本代表が見られるのか、楽しみでならない。


2017 東アジア選手権
男子日本代表メンバー
2017年4月11日発表 最終候補16名
番 号 名 前 Pos. 身長/体重 生年月日 所属チーム
1 アイラ・ブラウン BROWN Ira PF 193cm/105kg 1982/8/3 サンロッカーズ渋谷
2 太田敦也 OTA Atsuya C 206cm/112kg 1984/6/4 三遠ネオフェニックス
3 竹内公輔 TAKEUCHI Kosuke C 206cm/100kg 1985/1/29 栃木ブレックス
4 竹内譲次 TAKEUCHI Joji PF 207cm/98kg 1985/1/29 アルバルク東京
5 古川孝敏 FURUKAWA Takatoshi SF 190cm/92kg 1987/10/20 栃木ブレックス
6 小野龍猛 ONO Ryumo SF 197cm/100kg 1988/1/6 千葉ジェッツ
7 橋本竜馬 HASHIMOTO Ryoma PG 178cm/81kg 1988/5/11 シーホース三河
8 篠山竜青 SHINOYAMA Ryusei PG 178cm/78kg 1988/7/20 川崎ブレイブサンダース
9 辻直人 TSUJI Naoto SG 185cm/82kg 1989/9/8 川崎ブレイブサンダース
10 比江島慎 HIEJIMA Makoto SG 190cm/88kg 1990/8/11 シーホース三河
11 永吉佑也 NAGAYOSHI Yuya C 198cm/115kg 1991/7/14 川崎ブレイブサンダース
12 田中大貴 TANAKA Daiki SG 192cm/93kg 1991/9/3 アルバルク東京
13 張本天傑 HARIMOTO Tenketsu PF 197cm/102kg 1992/1/8 名古屋ダイヤモンドドルフィンズ
14 安藤誓哉 ANDO Seiya PG 181cm/80kg 1992/7/15 秋田ノーザンハピネッツ
15 富樫勇樹 TOGASHI Yuki PG 167cm/65kg 1993/7/30 千葉ジェッツ
16 馬場雄大 BABA Yudai SF 195cm/88kg 1995/11/7 筑波大学