「キャリアを重ねていくとメンタル面がより重要になる」
昨シーズン、サンダーのシェイ・ギルジャス・アレクサンダーは大黒柱としてチームをリーグ制覇に導くと、史上4人目となるレギュラーシーズンとファイナルのMVP受賞に加え、得点王のタイトルを獲得。名実ともにリーグを代表する看板選手の1人となった。
27歳にしてNBAにおける選手が欲する勲章をすべて手に入れたアレクサンダーだが、本人はさらなる進化への意欲にあふれている。アレクサンダーはメンズカルチャーメディア『GQ』のインタビューにおいて「もっと上のレベルに到達できると感じている」と語り、トップレベルの選手であり続けるには毎年の成長が不可欠と続けた。
「オフシーズンごとに成長していくと、NBAもその成長した自分にアジャストしていく。そこから自分は新たなことを発見する。このサイクルがずっと続いていくんだ。キャリアを重ねていくとメンタル面がより重要となる。今の僕は、コートのどこからでもシュートを決める方法を分かっているし、自分の望むタイミングでシュートを打てる。大切なのはタイミングとピークレベルの持久力で、好機を逃さず最大限に生かすことだ」
アレクサンダーの大きな特徴は、卓越した身体能力とスキル、そしてメンタルの強さだ。エースとして徹底マークされ、激しいコンタクトを受けても常に冷静沈着。また、そのスキのなさがゆえに相手からトラッシュトークを仕掛けられることも少ないが、アレクサンダーは当然のことだと語る。「みんな俺に悪口なんて言ってこないよ。何か突っ込まれるようなことなんてしないからね。試合に出て30点取って、勝って家に帰る。クレイジーなことは何もしていない」
今シーズン、他のチームがアレクサンダーを少しでも止めようとさまざまな対策を練ってくることは間違いない。しかしアレクサンダーは油断も慢心もなく、引き続き試合を支配する選手であり続けるための準備をしっかりと進めている。