
積み上げ重視で新シーズンに挑む
優勝を目指した昨シーズンは、序盤から着実に勝ち星を積み重ねて39勝21敗の中地区3位でチャンピオンシップに進出。しかし、クォーターファイナルで宇都宮ブレックスに敗退し、目標には届かなかった。ライアン・リッチマン体制3シーズン目を迎える今オフは、リーグで唯一、日本人選手全員が継続。新たに複数年契約を結んだ選手も多く、これまでの積み上げや一貫性を重視したロスターで臨む。
外国籍選手は2シーズンに渡りインサイドを支えたザック・オーガストが退団。富山グラウジーズからアーロン・ホワイトと帰化選手のトーマス・ケネディを新たに獲得した。ホワイトはプレーの幅を広げてくれるオールラウンダーとして活躍が期待される。ケネディは日本でのキャリアが長い38歳のベテラン選手だが、衰えを感じさせず昨シーズン平均15.5得点を記録した。2人が昨シーズン同チームでプレーしていたこともポジティブに働くに違いない。これまで積み上げてきた土台に新戦力が融合して、レベルが1段階上がったバスケットに期待。2シーズン続けて届かなかった「あと6勝」をキーワードに、再びチャンピオンへの挑戦が始まる。
スタッツ

予想スタメン

※掲載内容は9月29日時点のもの
昨シーズンは、2ポイントシュートと3ポイントシュート、フリースローの得点割合がバランスよく、どこからでも点が取れるスタイルでオフェンシブレーティング6位と好調だった。リッチマンヘッドコーチが「三河はディフェンスのチーム」と掲げるように、ディフェンスのさらなる遂行力がカギとなる。ディフェンスリバウンドを確実に獲得し、相手のオフェンス回数を必要以上に増やさない堅実なバスケを展開すれば、おのずと上位浮上は見えてくる。
所属選手一覧

※掲載内容は9月29日現在のもの
【注目選手】

西田優大
8月に開催された『FIBAアジアカップ2025』で日本代表としてプレーし、「日本の次期エース」の呼び声も高い看板選手。加入以来4シーズン続けてチーム内の日本人選手でトップの得点を記録しているが、さらなるステップアップを期待したい。相手のキーマンへのディフェンスでもチームを支えてくれるだろう。
【若手選手】

西田公陽
ルーキーシーズンとなった昨シーズンはローテーション入りを果たせず出場時間が安定しなかったが、要所での得点や、激しいディフェンスで存在感を示した。ハンドリングの向上も見せているため、層が厚いウイングポジションにおいてより幅広いプレーが求められるシーズンとなる。出場時間が伸びれば、チームの底上げに繋がることは間違いない。
【新加入選手】

アーロン・ホワイト
B2でインパクトを残し続けたオールラウンドなビッグマンが、満を持してB1の舞台へ。昨シーズン、富山で平均17.1得点、7.5リバウンド、3.5アシスト、1.4スティールを叩き出し、B1昇格に大きく貢献した。屈強なインサイドプレーに加えて、サイズに似つかわしくない走力を生かし、三河のバスケを進化させる存在となりそうだ。