「シャムス、これは君が『私が悪かった』と言う機会だ」

NBAはレギュラーシーズン序盤戦を終えたところだが、2月のトレード期限に向けて早くもさまざまな噂が報じられている。そんな中、現在NBAインサイダーとしてNo.1の地位にいる『ESPN』のシャムス・カラニアは、ヒートがジミー・バトラー、ペリカンズがブランドン・イングラムのトレードを検討していると伝えた。

こういったスクープに対し、大半のチーム関係者や選手は具体的な言及を避ける。だが、バトラーの代理人であるバーニー・リーは、嫌悪感を露にしている。

カラニアは、『リーがNBA関係者に、ヒートがトレードのオファーに耳を傾ける一方で、バトラーにはマーベリックス、ロケッツ、ウォリアーズ、サンズが興味を持っていると明かした』とSNSに投稿した。リーはこのSNSでの投稿を引用し、次のような辛らつなメッセージを送った。

「昨日、私は忙しかったので、この投稿に反応しなかった。ただ、君は完全なでっち上げに私の名前を使うのをやめないし、時間を費やしてまで認める価値のあるモノではないことはわかっている。私は中年の父親であり、自分が何をするべきかわかっていないが、これが激しい嫌悪感をもたらすことはわかる。正直に言って、ジャーナリストと名乗る人たちによる報道は、私や私が代表を務める人たちにとって何の助けにもならない」

さらにリーは、「シャムス、これは君が『私が悪かった』と言う機会だ。『チャットGPTにツィートを書かせたら古いやり方になってしまいました』と。トレンドセッターになりなさい」と続けた。

35歳のバトラーは、『プレーオフ・ジミー』の愛称が示すように、ここ一番での勝負強さに定評があるスター選手だ。ただ彼は現在、来シーズンがプレーヤーオプションとなる中、まだヒートとの契約合意に達してしない。これは35歳でケガの多いバトラー側が要求する高額契約に、ヒートが二の足を踏んでいることが理由とも見られており、このまま両者の溝が埋まらなければ、ヒートがシーズン中にバトラーをトレードに出しても何らおかしくない。

だが、現在のヒートは、12勝10敗とプレーオフ圏内で上位進出を狙えるチーム状態にある。それにもかかわらず、バトラー側が移籍先を模索しているという情報が広まれば、彼のリーダーとしての求心力はなくなり、立場は一気に悪くなる。

カラニアの発言が嘘であればリーが怒るのは当然。今後、バトラーの去就は違った側面からも注目を集めることになりそうだ。