マローンHC「彼のプレーを見ることができるのは特権だ」
開幕から思うように勝ちが増えないナゲッツは、現地7日にリーグ最低勝率のウィザーズにも敗れてしまった。翌8日、連戦のタフなスケジュールで対戦したのは6連勝と勢いに乗っているホークス。敗れると勝率5割に転落するナゲッツにとって大きな踏ん張りどころとなった。
この重要な一戦で、ナゲッツは第1クォーターでいきなり38-23とビッグクォーターを作ると、その後も試合の主導権を握り続け141-111と圧勝し、12勝10敗とした。勝利の立役者となったニコラ・ヨキッチは48得点14リバウンド8アシスト3スティールと試合を支配。7日のウィザーズ戦でも56得点16リバウンド8アシストを記録したヨキッチは、2日間で計104得点という驚異的なパフォーマンスを見せている。
試合後のコートインタビューで、ヨキッチは「失点を120に抑えることができた。また、僕たちは良いオフェンスをしていた。試合全体を通して昨日よりもエナジーを出せていた。そしてみんながステップアップしてくれた」と勝因を語る。そして自身の大活躍の理由を聞かれると、「よく分からないよ」と答え、彼らしい表現で続けた。
「よりアグレッシブにプレーできているかもしれない。そしてボールが僕を見つけてくれ、シュートがよく入ってくれた。(この2日間は)シュートが好調な日だったということだね」
今シーズンのヨキッチは、ここまで19試合出場でリーグ2位の平均32.3得点、1位の13.6リバウンド、2位の10.2アシストと圧巻のプレーを続けている。ナゲッツのマイケル・マローンヘッドコーチは、「この活躍ぶりに驚いているとは言えない。なぜなら、この10年に渡って一番の特等席で彼のプレーを見てきた。彼は私たちの大きな期待から逃げず、不満を言ったことがない」とヨキッチへの絶大な信頼を強調する。
「私は彼のメンタルとフィジカル面のタフさが大好きだ。数字を見てみても、彼の効率的なプレーに驚かされる。彼はスタッツを残すためにプレーすることはないし、悪いシュートを打つこともない。彼は全てチームのためにやっている。彼をコーチし、毎晩彼のプレーを見ることができるのは特権だ。決して当たり前だとは思っていない」
ヨキッチは絶好調だが、彼がベンチで休んでいる時に一気にチームのパフォーマンスが落ちるという課題は変わらない。現地13日まで試合のない束の間の休息において、なんとか復調のきっかけをつかみたい。