過酷な生存競争をくぐり抜け、NBA15試合に出場
グリズリーズの2ウェイ契約選手である渡邊雄太が、4月10日に本拠地フェデックス・フォーラムで行われたウォリアーズとのレギュラーシーズン最終戦に出場。19分10秒の出場で4得点4リバウンドを記録し、132-117での勝利に貢献した。
渡邊は第3クォーターまで無得点だったが、最終クォーター残り3分19秒にコートに戻ると、ドライブからのフィンガーロールレイアップ、ジャンプシュートを成功させ、NBA1年目を締めくくった。
Silky silky smooth @wacchi1013 ?️#GetMemphis pic.twitter.com/ZukLxjW98z
— Memphis Grizzlies (@memgrizz) 2019年4月11日
今シーズンはNBAで15試合に出場した渡邊は、平均11.6分のプレータイムを与えられ、2.6得点、2.1リバウンド、0.5アシスト、0.3スティール、0.1ブロックを記録。出場するたびに試合状況によって求められるプレーが異なる状況で、チームプレーをこなし続けた。スタッツはさほど伸びず、本人にとっては納得のいかない部分もあるだろうが、一定の評価は得られているし、こうやって日本人がNBAで1シーズンを『生き延びた』のは快挙だ。
Gリーグでは、メンフィス・ハッスルのレギュラーに定着し、レギュラーシーズンで33試合(先発32試合)に出場して平均14.1得点、7.2リバウンド、2.8アシスト、1.2ブロックを記録。プロで初のプレーオフでも2試合に出場し、平均18得点、7.5リバウンド、5.0アシスト、1.5ブロックという成績を残した。
これでシーズンオフになるものの、7月にはNBAのサマーリーグ、そして8月末からは日本代表として出場が濃厚なワールドカップも控えている。グリズリーズの首脳陣へのアピールになるサマーリーグもさることながら、NBAの実力者たちが出場すると見られるアメリカと1次グループで対戦するワールドカップにも、気合い十分で臨むに違いない。
まずは過酷なシーズンを戦い抜いた心身の疲れを癒すことが先決だが、今年の夏も、渡邊雄太はバスケ漬けの日々を送ることになりそうだ。