ジャベール・マギー

ウォリアーズの優勝に貢献したのと同じ役回りが期待される

ジャベール・マギーがキングスとベテラン最低保証額での契約を結ぶようだ。

マギーはNBAキャリア15年の大ベテラン。昨シーズンはマーベリックスに所属し、先発センターとして開幕を迎えたが、結果を残せずにローテーションから外れ、結局は42試合出場、平均プレータイムはキャリアで最も短い8.5分で、4.4得点、2.5リバウンドに終わった。

3ポイントシュートが打てない古いタイプのセンターで、年齢的に身体能力も落ちつつあるマギーは、すでに重要な戦力ではないが、その経験から重宝されるプレーヤーであり続けている。

キングスではドマンタス・サボニスが先発センターを務めるが、バックアップ要員に苦労している。アレックス・レンとナーレンズ・ノエル、トレイ・ライルズでは戦力的に心もとなく、経験豊富なマギーを組み込むことになった。

昨シーズンのキングスは48勝を挙げて西カンファレンス3位へと躍進。16シーズン遠ざかっていたプレーオフに出場した。若いチームでまだまだ伸びしろはあるが、弱点は選手層の薄さで、特にセンターはサボニスの控えとして、個人能力だけでなく戦い方のバリエーションに幅を持たせる選手が欲しいところだ。

マギーがキングスにフィットしたとしても、目立つスタッツを残すことはないだろう。それでも巧みなスクリーンでガード陣を助け、限られたプレー機会にハッスルして、サボニスがベンチで休む時間を切り抜ける戦力となれば、キングスにとっては大きなプラスとなる。

マギーにとって、これはウォリアーズでプレーした2シーズンにこなした役割そのもの。35歳でもう一花咲かせられるか。彼にとっては大きな挑戦となる。