「アグレッシブな姿勢は維持して、チームのために」
ロケッツのジェームズ・ハーデンが、テレビゲームの世界と見間違うような個人スタッツを記録している。
12月31日のグリズリーズ戦で、ハーデンは43得点10リバウンド13アシストでトリプル・ダブルを達成し、113-101での勝利に貢献した。特筆すべきはハーデンのフィールドゴール成功数にある。この日は12本中6本の3ポイントシュートを含め、フィールドゴール19本中8本で40得点超えを達成。試合を通じてフィールドゴール8本以下での40得点超えはNBA史上初のケースで、40得点超えでのトリプル・ダブル達成回数でも、オスカー・ロバートソン、ラッセル・ウェストブルックに次いで、史上3人目の10回に到達した。
ハーデンのすさまじさは、直近11試合のスタッツにも表れている。彼は、ここ11試合で平均39.7得点、6.3リバウンド、8.5アシストを記録し、チームも10勝1敗と大きく勝ち越している。クリス・ポールが負傷欠場中にもかかわらず、順位も西カンファレンス5位にまで浮上させ、首位ナゲッツと3ゲーム差に迫った。
グリズリーズ戦後、過去最高レベルのパフォーマンスではないかと問われたハーデンは、「おそらくね」と答えた。「ただアグレッシブにやれているだけだし、アタックモードに入っているだけ」
絶好調のハーデンだが、自分にとっての課題も見失っていない。「今日の試合では、相手が自分を揺さぶろうとしてきた。ダブルチームを仕掛けてきたりね。自分のターンオーバーで相手にトランジションからの得点機会を与えてしまった。もっとボールの扱いに気を配らないといけない。ただ、アグレッシブな姿勢は維持して、チームのためにプレーを決めないといけない」
史上初8試合続けて35得点5アシスト以上というスタッツも記録しているハーデンが、このペースを維持するのは難しいとしても、獅子奮迅の大活躍でチームもV時回復に成功した。今後ロケッツが首位争いに絡んでくれば、ハーデンの2シーズン続けてのシーズンMVP受賞も、十分にあり得る。