ビクター・ウェンバニャマ

「多くのメダルとタイトルを母国に持ち帰りたい」

ワールドカップ予選、フランス代表のビクター・ウェンバニャマがリトアニアとの試合で代表デビューを果たした。

『NBA組』抜きの今回の代表チームで、18歳の彼はいきなりスタメンに抜擢され、その期待に応えるパフォーマンスを見せる。ゴール下で放ったフックシュートがリングに弾かれると、すぐさまボースハンドのダンクでねじ込みチームの初得点を記録。味方の3ポイントシュートが弾かれたところに柔らかい跳躍で飛び込んでのプットバック、味方のロブパスに合わせたアリウープのダンクなど、高さと柔らかなバネのある動きで違いを作り出した。

23分半の出場でフィールドゴール13本中6本成功、フリースローは7本を得てすべてを決めて20得点、さらには9リバウンドを記録した。

「素晴らしい試合になった。試合を通して安定したプレーができたと思うし、自分たちのペースで進められた。緊張することなく、ちょうど良いテンションでプレーできたのが良かった。勝つことができたし、楽しむことができた」と試合後のウェンバニャマは語る。

リトアニア戦を前に『FIBA.com』の取材に答えたウェンバニャマは「注目されるのは分かっているけど、もう慣れている。チャレンジする準備はできているし、フランス代表のユニフォームを着て戦うのが待ち遠しい。合宿ではずっとハードにトレーニングしてきたから、今回の相手は手強いけど2勝を挙げたい」と語っている。

直近に控えるのは、来年夏のワールドカップで、日本も開催国に入っている。ウェンバニャマにとってはこの大会も目標の一つ。「何カ月も先のことだけど、タイトルを勝ち取りたい」と語る。「ここから数年は素晴らしい大会が毎年のように続く。一歩ずつ前進していく中で、フランスが世界最強のチームの一つであることを示し、バスケの歴史に素晴らしいページを刻むのに貢献したい。代表チームで長くプレーして、多くのメダルとタイトルを母国に持ち帰りたいんだ」