17年間在籍したスパーズではレナード、パーカー、マレーなどを育て上げた名伯楽
サンダーがNBA屈指のシューティングコーチとして名高いチップ・イングランドをアシスタントコーチに招聘したと『ESPN』が報じている。
現在61歳のイングランドは、昨シーズンまで17年間に渡ってスパーズに在籍し、カワイ・レナード、トニー・パーカー、デジョンテ・マレーといったオールスター選手など、数多くの選手のシューティング能力向上に大きく寄与した名伯楽として有名だ。しかし、スパーズとの新契約が合意に達せず、イングランドがチームを離れることが数週間前に明らかになった。
去就が注目されていた中、かつてスパーズに在籍していたサム・プレスティがGMを務めるサンダーが新天地となった。昨シーズンのサンダーは、フィールドゴール成功率43.0%、3ポイントシュート成功率32.3%と両部門でともにリーグ最下位となった。この弱点解消に向け、イングランドにかかる期待は大きい。その中でも、2年目のジョシュ・ギディーをどこまで改善できるかが注目だ。非凡なパスセンスを備える203cmのギディーは昨シーズン、平均12.5得点、7.8リバウンド、6.4アシストとオールラウンダーとして見事なスタッツを残した。ただ、3ポイントシュート成功率は26.3%と外角シュートが大きな穴となっている。
また、サンダーはセブンティシクサーズの球団幹部であるビンス・ロズマンをスカウティング部門の副代表として招聘することも分かっている。ロズマンはシクサーズではタイリース・マクシー、マティース・サイブル、シェイク・ミルトンなどのドラフト指名にかかわっており、これから数多くのドラフト1巡指名権を持っているサンダーにおいて彼の的確な分析力は大きな戦力となる。