ケルドン・ジョンソン

マレー放出を受け、新シーズンはエースの役割を期待

スパーズが期待の若手ケルドン・ジョンソンと4年8000万ドル(約110億8,200万円)の契約延長に合意したことを、彼の所属エージェント『Klutch Sports Group』が発表した。

22歳のジョンソンは、2019年ドラフト1巡目全体29位でスパーズに入団。ルーキーシーズンはわずか17試合の出場に留まり平均9.1得点に終わったが、2年目は69試合出場で平均12.8得点とステップアップ。そして昨シーズンは75試合出場で平均17.0得点6.1リバウンドと中心的な存在になっている。

昨シーズンのスパーズは34勝48敗に終わり、3年連続でプレーオフ進出を逃した。この結果を受け、オフに入ると1試合平均21.1得点を挙げていたエースのデジョンデ・マレーをトレードでホークスに放出と、抜本的なチーム改革に乗り出している。その中で、今回の契約延長はチーム首脳陣が、ジョンソンを次代を担う選手として大きな期待を寄せていることの表れだ。

また、1年平均2000万ドル(約27億7,000万円)は相対的に見て中心選手に支払う年俸として割安と言え、サラリーキャップを大きく圧迫しないのは大きい。マレーとのトレードで獲得したベテランシューターのダニーロ・ガリナリを早々に放出したように、今シーズンのスパーズは世代交代を加速させ、サラリーキャップに大きな空きを作っている。それだけに、ここからの若手育成とともに、どんな補強を行っていくのか興味深い。