カイリー・アービング

昨シーズンもファーストラウンドで対戦したネッツとセルティックス

ネッツはキャバリアーズとのプレーイン・トーナメントを制して、東カンファレンス第7シードでプレーオフ進出を決め、ファーストラウンドで東2位のセルティックスと対戦する。奇しくも昨シーズンと同じ対戦カード(順位は逆)となったが、それ以上に古巣との対戦となるカイリー・アービングに注目が集まっている。

アービングは2017-18シーズンからの2シーズンをセルティックスでプレーした。しかし、契約延長を約束していたセルティックスを離れてネッツの一員となったことで、彼はボストンのファンから敵視されるようになった。昨シーズンのファーストラウンドでセルティックスのホーム、TDガーデンに戻ったアービングは、ボールを持つたびに容赦ないブーイングを浴びた。

今回のプレーオフでもアービングはボストンファンからブーイングを浴びるだろう。しかし、アービング本人はセルティックで過ごした時間を良い出来事として記憶したいと考えている。アービングは「ボストン時代を過去にできたらと思うし、TDガーデンで僕のハイライトが流れるようになったらとも思うよ。前に進むんだ。新しいパラダイムだよ」とセルティックスについて語った。

また、プレーイン・トーナメント開催前には、ネッツがあえて第7シードをかけた戦いに敗れて、セルティックスとの対戦を回避するのでは、との声も一部では上がっていた。しかし、アービングは「彼らを避けたいなんて、一切言わない」と周囲の雑音に対しコメントした。「これはストーリーで一番盛り上がる部分だよ。ボストンと対戦して、僕たちの名誉を挽回するチャンスなんだ。彼らも僕たちも、それぞれ良いチームだけど、よりどちらが素晴らしいかを今回知ることができる」

一時は東の上位を走っていたネッツだが、第7シードでプレーオフに進出することになった。それでも、彼らはシーズン最終盤を4連勝で終えて、プレーイン・トーナメントも制し勢いに乗っている。ファーストラウンドの第1戦、第2戦はTDガーデンでの開催となる。アービングを含め、ネッツの選手たちが敵地でどんなプレーを見せるか注目したい。