ジェームズ・ハーデン

『ハーデン効果』にエンビードは饒舌「全員がイージーシュートを打てる」

現地2月25日、ネッツからセブンティシクサーズにトレードで移籍ジェームズ・ハーデンが、敵地でのティンバーウルブズ戦でデビューを飾った。先発出場したハーデンは、35分の出場で7本中5本の3ポイントシュート成功を含む27得点8リバウンド12アシストの大活躍で、シクサーズを133-102の大勝へと導いた。

ハーデン加入による恩恵は彼個人の活躍に留まらず、エースのジョエル・エンビードも34得点10リバウンド、タイリース・マクシーも28得点を記録し、3選手だけで合計89得点の荒稼ぎだった。

エンビードが試合後のインタビューで「こんなにオープンな状態でシュートが打てたのは初めての経験」とコメントしたように、NBAトップクラスのスコアラー、そしてプレーメーカーとしても『超』がつく一流のハーデンが加わり、特にエンビードの負担が軽減されたのは明らかだった。

まだ1試合目ながら、ハーデン&エンビードのデュオは問題なく機能していた。両選手ともにオールラウンドなだけではなく、フリースローもハーデンが9本中8本、エンビードが13本中11本と高確率で決める。これは相手にとって脅威でしかない。昨シーズンのプレーオフではベン・シモンズに対する『ハック戦術』が効果的だったのは記憶に新しいが、そのやり方ももう通じない。

『ハーデン効果』について聞かれたエンビードは「とにかく全員がイージーなシュートを打てるようになった」と饒舌だった。「あとは自分たちがシュートを決めるだけで、それが今日の試合で見られた。これからの試合でも同じようにプレーしないといけないね。彼が対戦相手の注意を引きつけてくれる。僕を含めて、こういうタイプの選手が2人も同じチームにいれば、全員のプレーが楽になる」

ロケッツ、ネッツ、シクサーズでのデビュー戦でそれぞれ25得点12アシスト以上という脅威的なスタッツを残したハーデンは「チームの全員、コーチから選手まで、全員が同じ目標、つまり優勝のためにプレーしている」とコメント。「今日は素晴らしいスタートになった。今後の試合を通して、良い形をチームに浸透させていきたい。そうやって、勝負の時に備えたい」

「僕たちには共通の目標がある。選手個人としての力量を証明する必要なんてない。チームとして力を証明しないといけない」

プレーオフまではまだ23試合も残っている。ケガ人さえ出なければ、ハーデン&エンビードが中心のチームケミストリーは試合を重ねるごとに進化し、チームも強化される。末恐ろしいデュオの誕生により、終盤戦の首位争いはますます激しいものになりそうだ。