「まだまだ不安とかもありますけど、合宿に来る前よりは充実しています」
バスケットボール女子日本代表は、2月10日から行われる女子ワールドカップ予選に向けて、選手選考を兼ねた強化合宿を行なっている。
今回はベテランから若手まで幅広く招集されたが、いわゆる『代表常連組』がほとんどだ。そんな中で?田舞衣は日々、奮闘している。?田は八雲学園から拓殖大に進学して、アーリーエントリーでシャンソン化粧品シャンソンVマジックに加入した今シーズンがプロ1年目のルーキーだ。リーグ戦ではここまで全20試合のうち19試合で先発を務め、平均12.4得点、4.2リバウンド、1.3アシストを記録し、存在感を発揮している。
?田はフル代表での試合経験はなく、代表合宿も昨年4月に東京オリンピックに向けて行われた合宿に一度ばれただけだ。そのため「合宿に参加させていただけると聞いた時は正直、リーグを経験してから1年しか経っていないし、『何で自分が?』って思ったりもしました」と、選出された思いを素直に明かした。
今回の代表候補メンバーの中では、赤穂ひまわりや馬瓜ステファニー、オコエ桃仁花が同い年だが、彼女たちは東京オリンピックやアジアカップを経験し、Wリーグでの経験数も?田とは異なる。そのため、日本代表の活動に完全密着するYouTubeコンテンツ『INSIDE AKATSUKI』でも、合宿初日に「緊張でガチガチです」と語っていた?田だが、合宿終盤となった今は「まだまだ不安とかもありますけど、合宿に来る前よりは充実しています」と自身の変化を語る。
「実際に合宿に来て、バスケットの技術面はもちろんですが、もともと性格的に考えてしまうところを恩塚(亨)さんとお話をさせていただいて、技術だけじゃなくて、どっちかと言うとメンタル面でいろんなことを学ばせていただいた合宿でした」
メンタル面での成長はプレーにも繋がる。?田自身、シュート力を買われて代表合宿に呼ばれたと言うが、「最初はノーマークで打つのも緊張しちゃうことがありました。でも、ここではガードもセンターもレベルが高いので、いつも来ないようなパスが来て、そういう時の方が緊張しますが、そういうシュートも打てるようになりました」と、気持ちの変化がプレーにも現れてきたと語る。
「気持ちの考え方を変えれば自分も変わる」ということを?田は恩塚コーチから教わった。今は「自信は正直まだなくて、これから結果を出して身につけていけたら」と語った?田だが、代表合宿に来て、プレー面もメンタル面でも今までとは違う角度から自分と向き合えるようになった彼女の今後の活躍に期待したい。