カール・アンソニー・タウンズ

「今夜は僕のためにあるように感じた」

現地1月18日、マディソン・スクエア・ガーデン(MSG)で行われたニックスvsティンバーウルブズの一戦は、カール・アンソニー・タウンズの3点プレーとなるバスケット・カウントが決勝点となり、112-110でウルブズが勝利した。

前半を10点リードで折り返したウルブズだったが、第3クォーターでエバン・フォーニエに13得点を許し、このクォーターを25-40と圧倒された。最終クォーター序盤に追いつくも、その後は追いかける時間が長く続いた。それでも、2点ビハインドで迎えた残り29秒、リング正面からドライブを仕掛けたタウンズがジュリアス・ランドルのファウルを受けながらシュートをねじ込み、ボーナススローも沈めて土壇場で逆転に成功した。その後、アレク・バークスの逆転を狙った3ポイントシュートが外れ、ウルブズが辛くも逃げ切った。

2020年に新型コロナウイルスで亡くなったタウンズの母親ジャクリーンさんは、タウンズの試合を観戦するために家族で集まれるこのMSGが大好きだったという。そして、この試合にも父親や妹、友人が駆け付けた。第1クォーター序盤、この試合最初のフリースローを打つ際にタウンズは天井を見上げて母を偲んだが、決勝点まで挙げて最高のプレゼントを送った。

タウンズは「今夜は僕のためにあるように感じた」と語った。「誰にでもマディソン・スクエア・ガーデンでの瞬間を味わうチャンスがあるんだよと、父さんに言ったんだ。今夜はそれが僕のためにあるように感じたよ。ここには素晴らしい観客、雰囲気、エネルギーがあって、それでいてみんなを黙らせることができた。今日は僕がMSGで経験した中で最高の瞬間だった」

一方のニックスはケンバ・ウォーカーの復帰戦を勝利で飾ることができなかった。ウォーカーは4本の3ポイントシュート成功を含む19得点を挙げ、接戦を演じる立役者となったが、結果が伴わずに肩を落とした。「久しぶりの復帰戦で勝てなかったことにがっかりしているのは確かだよ。絶対に勝ちたかった。でも、これからも頑張らないといけない。このリーグは本当にハードで、どんな相手でも勝つことは大変なんだ」