サンロッカーズ渋谷

激しいディフェンスでファーストポゼッションで24秒バイオレーションを奪う

サンロッカーズ渋谷vs川崎ブレイブサンダースの一戦は、プレッシャーディフェンスで川崎から24本ものターンオーバーを誘発したSR渋谷が81-63で勝利した。SR渋谷はこれで年明け3連勝をマークしている。

ファーストポゼッションで川崎から24秒バイオレーションを奪うなど、立ち上がりからSR渋谷のプレッシャーディフェンスが炸裂する。ベンドラメ礼生が高い位置から篠山竜青にプレッシャーを掛け、得点源の一人であるマット・ジャニングに対しては関野剛平が足を動かしたディフェンスでボールを持たせない。こうしてディフェンスでペースをつかんだSR渋谷が7-0のランで試合をスタートさせて主導権を握り、25-13で第1クォーターを終えた。

第2クォーターになると川崎もディフェンスの強度を上げる。この試合ではベンチから出場した藤井祐眞が持ち味の激しいディフェンスを行うことで、SR渋谷のリズムをかき乱していった。また、第1クォーターは相手のプレッシャーに圧倒された川崎だったが、このクォーターでは藤井がペイントアタックからのキックアウトで前田悟の3ポイントシュートを次々とお膳立てした。序盤こそディフェンスから相手に走られた川崎だったが、第2クォーターでは自分たちが激しいディフェンスから走り勝つことでリズムをつかみ、残り約6分で27-27と同点に追いついた。

しかし、ここでSR渋谷が先発メンバーに戻すと、ベンドラメ礼生がオフェンスでも違いを見せる。ジョシュ・ハレルソンとのピック&ロールやキレのあるドライブ、さらに前半だけで3ポイントシュートを4本中3本成功させるなど、次々と得点を重ねることでリードを奪い返した。

そして、ディフェンスの強度を上げたSR渋谷は、再び川崎からターンオーバーを次々と誘発していった。今シーズンの川崎の1試合あたりのターンオーバー数は平均11.2本だったが、この試合では前半だけで11本ものターンオーバーを誘い、そこから22得点を奪った。

サンロッカーズ渋谷

川崎のビッグマン3人をそれぞれ8得点に抑える好守

45-36とSR渋谷のリードで迎えた後半。立ち上がりで篠山にフリースローとドライブにより連続得点を許し5点差に詰められたが、ハレルソンがステップバック3ポイントシュートを決めて再び突き放す。

前半はベンドラメとハレルソンの得点が多かったSR渋谷だが、後半になるとジェームズ・マイケル・マカドゥがディフェンスリバウンドからのコースト・トゥ・コーストを立て続けに決めたり、渡辺竜之佑や高橋耕陽がドライブから得点したりと、オフェンスで圧倒。こうして最終クォーターの開始1分にはベンドラメのレイアップシュートでリードを20点に広げたSR渋谷が81-63で勝利した。

SR渋谷は試合を通して川崎のガード陣にプレッシャーをかけ続けることで、冷静さを奪っていった。また、全員がオフボールでもしっかりとマークしてパスコースを塞ぎ、自由に攻めさせなかった。それにより、川崎の強みであるニック・ファジーカス、ジョーダン・ヒース、パブロ・アギラールのビッグマン3人をそれぞれ8得点に抑えるなど、まさにディフェンスで勝利した試合となった。