レブロン・ジェームズ

32得点11リバウンド11アシスト、5試合連続の30得点超え

現地12月28日に行われたレイカーズvsロケッツ。本来であれば、もっと楽に勝利を収めるべきだろうが、今のレイカーズはなりふり構っていられない。第4クォーター残り4分を切ったところで115-155の同点ともつれたが、ここからレブロン・ジェームズとラッセル・ウェストブルックが奮起。最後は132-123と振り切って勝利した。

レブロンは32得点11リバウンド11アシスト、ウェストブルックは24得点12リバウンド10アシストと、いずれもダブル・ダブルを記録。大事なクラッチタイムに2人が力強いプレーを連発し、連敗を5で止めることに成功した。レブロンは「このリーグで最も困難なのは勝つことだ。いつだって大変だし、当たり前のように勝てる試合などないと思っている」と言う。

ケガ人と健康安全プロトコルによる離脱者が続出する今のレイカーズが勝つのは簡単ではない。勝つためにはレブロンも自分にできるすべてをやらなければいけなかった。この試合で彼にとってのそれは、センターポジションで先発することだった。キャリアを通じてNBAで1332試合に出場してきたレブロンだが、「センターでプレーするのは初めてのこと」と彼は言う。

それでも彼はいつも口にしている通り、「チームが勝つために、できることは何でもする」選手だ。レブロンは言う。「もともとそんなにサイズがあるわけじゃないし、フォワードかハンドラーをやっていた。でも、自分としてはどのポジションもこなせるつもりだ。だからセンターでの先発と聞いて、とにかくたくさんのプレーに絡もうとしたんだ」

「オフェンスを機能させるために、僕が常にボールを持っていなきゃいけないわけじゃない。チームメートをオープンにして、点を取られる方法は分かっていた。自分のオフェンスが上手くいかない時にも試合にインパクトを残さなきゃいけない。自分でそのことを意識すれば、ちゃんとやれるよ」とレブロンは言う。

決して簡単なことではないが、レブロンは悠々とこなして見せた。盟友のカーメロ・アンソニーはレブロンのセンター起用を「バスケの進化だよ」と表現する。「ペリメーターでプレーするセンターがいる。そんなバスケに適応できるように気を張り詰めておかないと、取り残されてしまうよ」

これでレブロンは5試合連続の30得点超え。絶好調をキープしているが、過去4試合と違うのはチームが勝ったこと。これまで「負けた試合のスタッツに意味はない」と言っていたレブロンは、ようやく満足気に「オフェンスの調子はすごく良いね」と語ることができた。