「僕はプレーしたい。だけど、今後どうなるかは分からない」
現地12月18日にTDガーデンで行われたニックスvsセルティックスの一戦は、ホームのセルティックスが114-107で勝利した。
両チームともに健康安全プロトコルに該当した選手が多く、それぞれ8人ローテーションで戦ったが、誰よりも光り輝いていたのはニックスのケンバ・ウォーカーだった。
現地11月26日のサンズ戦以来、約3週間ぶりの出場だったものの、ウォーカーは37分のプレーで29得点6リバウンド3アシストの活躍。今日のニックスのナンバー1オプションと言っても過言ではなかったにもかかわらず、指揮官のトム・シボドーは第4クォーターの勝負どころで彼を下げた。
地元ニューヨークのチームでプレーする夢を叶えたウォーカーだったが、シボドーによりローテーションからも外され、理想とは程遠い現状に耐え続けている。彼は古巣であるセルティックスとの試合後「自分は良かったと思うけど、チームが勝てなかった。チームの勝利が何よりも重要だからね」とコメント。9試合続けてアクティブリストからも外された数週間をどういう気持ちで過ごしていたか、という質問には「腹が立つ。僕はプレーしたい。選手の数が足りなくて自分が穴を埋めた。彼らが戻るまで、やれることをやる」と答えている。
ウォーカーを使わないシボドーは「彼はプロ。やるべきことをやってくれた」と称えたが、欠場している選手が復帰すれば、再び彼をローテーションからも外す可能性が高い。
メディアから、シーズン終了までニックスで過ごすつもりかを聞かれたウォーカーは「分からない」と答えている。
ウォーカーは、チームの方針を受け入れ、外されていた間もチームメートに声をかけ続け、リーダーとしてチームをまとめようと努力している。ケガ人、プロトコルの影響があるとはいえ、ズルズルと負け続けている現状を変えるには、経験豊富で、勝負強いウォーカーのような選手が必要だ。
少なくともプロトコルの影響で出られない選手が復帰するまではプレータイムを得られるだろう。その後に関しては、シボドーが考えをあらためるかどうかにかかっている。それは、ウォーカー本人も理解しているところだ。「僕はプレーしたい。これが現状。今後どうなるかは分からない。まだまだやれる。あとは彼ら(コーチ陣)次第」