ウィル・バートン

「優勝が可能なチームなら、今日のようなプレーを実行する」

昨日、ホームでマーベリックスに106-75で大勝したナゲッツは、一夜明けて敵地でティンバーウルブズと対戦。連戦で疲れが見えた中、1ポゼッションゲームを守り切り、93-91で勝利を収めた。

93-91で迎えたラストプレーで、ナゲッツはニコラ・ヨキッチが痛恨のターンオーバーを犯してしまい、大ピンチを迎えた。トランジションからウルブズのディアンジェロ・ラッセルにボールプッシュされアウトナンバーを許し、ゴール下にカットインしたマリーク・ビーズリーにレイアップを放たれそうになるも、背後から猛ダッシュで帰陣したウィル・バートンがブロック。そのリバウンドをアンソニー・エドワーズに拾われたが、ヨキッチの堅守によりナゲッツが2点のリードを守り抜いた。

チームに勝利をもたらしたバートンは、試合終了のブザーと同時にシャウトした。興奮したチームメートたちもベンチから駆け寄り、ベテランのハッスルプレーを称えた。

指揮官のマイケル・マローンはバートンのプレーについて「他の選手ならあきらめていたかもしれない」と試合後の会見で語った。「速攻から3対1で、相手にとって非常に有利な状況だった。ウィル・バートンは帰陣する必要がなかったと言えるかもしれないが、彼がリム周辺でマリーク・ビーズリーを止めてくれたことで救われた。ニコラも帰陣し、アンソニー・エドワーズを抑えてくれた。優れたチームは、勝つ方法を見い出すもの。昨夜は完勝だけど、今夜はボクシングで言えば乱打戦のような試合だった」

指揮官のコメントを伝え聞いたバートンは、最後のプレーについて「僕たちは勝ちたいんだよ」とコメントしている。「ウチは優勝を狙っているチームだ。優勝が可能なチームなら、今日のようなプレーを実行する。3対1の状況なんて頭にない。相手にレイアップを決めさせるわけにはいかない。最後まで食らいついて、勝ちに行く姿勢を見せないといけない」

「確かにボクシングで言えば、殴り合ってダウンを取り合うような試合だったけど、どちらもKOされなくて戦い続けた。幸運にもチャンピオンシップラウンドまで進んだ戦いを制することができた感じだね」

「正直に言うと、今日は良くなかった。それでも最後まであきらめずにプレーすれば、良い結果を得られることもある」