横浜ビー・コルセアーズのステップアップに欠かせない生原秀将の攻め気「もう少しスコアを狙っていく姿勢が必要」

横浜ビー・コルセアーズのステップアップに欠かせない生原秀将の攻め気「もう少しスコアを狙っていく姿勢が必要」

2021/10/17 10:00
生原秀将

「相手にとって守りやすい展開になってしまった」

横浜ビー・コルセアーズはサンロッカーズ渋谷との第1戦を落とし、連勝が2でストップした。前半を5点リードで折り返したが、SR渋谷のトラップディフェンスに耐え切れず、後半に失速。2度に渡る0-12のランが致命傷となった。

青木勇人ヘッドコーチが「第3クォーターまで我慢して2点差となり、第4クォーターに勝負に出ようと思ったが、ケガ人が出てしまいローテーションに苦しんで巻き返しができなかった」と語ったように、インサイドの要であるレジナルド・ベクトンが最終クォーターに出場できなかったのは確かに痛かった。それでも、「後半の出だしでターンオーバーが多くなってしまった。ターンオーバーや相手のオフェンスリバウンドからの得点が辛かった」と語ったように、ターンオーバーからの失点が33と、得点に直結するミスがあまりにも多すぎた。

キャプテンの生原秀将も「自分たちのミスでどんどん相手のペースになり、追う展開になってからは渋谷さんのほうがシュートも効率良く入っていた」と、ターンオーバーの多さを悔やんだ。さらに言えば、「前半と違うオフェンスをしようと思っていたところでのターンオーバーだった」と明かし、変化をつけるタイミングを失ったことが相手のビッグランを許すきっかけとなった。

もちろん、SR渋谷のプレッシャーディフェンスは脅威だ。特に機動力と高さを兼ね備えるジェームズ・マイケル・マカドゥのトラップは効果的で、彼はゲームハイの6スティールを記録した。それでも、ダブルチームをかいくぐりイージーシュートに繋げる機会も多く、ターンオーバーから33失点しながらも12点差での敗戦ということを考えれば、生原が「もったいなかった」と考えるのも頷ける。

「後半はポストプレーがなかなかできなくてピック&ロールにこだわりすぎてしまい、相手にとって守りやすい展開になってしまった。自分たちにとって気持ちの良いバスケットができなかったので、もったいないというか。違う攻め方、守り方も含めアジャストする必要があり、悔しいしもったいない」

生原秀将

「審判の笛にアジャストできていません」

これまでの横浜はディフェンスが足を引っ張る傾向が強かったが、昨シーズンからディフェンスチームへと生まれ変わりつつある。それは生原や森井健太、そして新戦力である古牧昌也のディフェンス力による影響もあるだろう。ただ、ハードでタフなディフェンスはもちろん武器となるが、時にはファウルトラブルで欠点ともなり得る。特に生原は第1戦も含めて、5試合中3試合で4ファウルを犯している。ファウルトラブルに陥ってしまえばプレータイムは制限され、ファウルが頭をよぎることで思いきりの良いプレーができにくくなる。生原もファウルの多さを課題に挙げた。

「それが自分の一つの課題でもありますし、審判の笛にアジャストできていません。流れを切りに行くファウルは有効に使わないといけないですし、それはポイントガードの仕事の一つでもありますが、それ以外のファウルを減らさないといけません。僕だけじゃなく森井選手もそうで、2人でファウルで切るということを言いながらやっているんですが、2人ともファウルが3つか4つになるケースが非常に多いです」

開幕節で川崎ブレイブサンダースに連敗を喫したが、2試合とも前半終了時点では4点のビハインドだった。今回のSR渋谷戦も前半は5点をリードしており、強豪を相手にしても戦える強さを備えている。こうした結果とは裏腹に、生原の主要スタッツは伸びていない。特にシュートアテンプト数は3.6と、特別指定選手としてプレーした初年度を除いてワーストの数字だ。

これは生原が「今は(パトリック)アウダのピック&ロールだったり、ベクトンのポストプレーが自分たちの武器でもありますし、森川(正明)さんなどスコアできる力があります」と言うように、明確な武器を持つチームのスタイルに合わせた結果とも言える。

それでも「彼らを上手く使おうとし過ぎている部分はある」とも生原は言い、自身がもっと攻め気を持つ必要性も感じている。「5試合を終えてシュートの確率は悪いわけではありません。アテンプトが少ないので、もう少しスコアを狙っていく姿勢が必要だなとちょうど思っていました。この試合ももっとスコアを狙えば、面白い展開になっていたんじゃないかと思います。もっとアテンプトを増やして、相手のディフェンスを引きつけられるプレーヤーになれば、周りももっと気持ち良く打てると思うので、シュート数を増やさないといけないと思います」

生原がそう言うように、アテンプト数はワーストながらもフィールドゴール成功率は44.4%とキャリアハイの数字を残している。後半に失速する悪癖の修正は急務だが、それはチーム全体の共通認識が必要で、一朝一夕で成せるものではない。それに比べれば、生原がシュートアテンプト数を増やすことは簡単だ。チームがより強くなる第一歩として、生原には今以上の攻め気が求められる。

RECOMMEND