ラスト2分を切っても2点差の拮抗した戦いに
島根スサノオマジックがホームにレバンガ北海道を迎えた一戦は、87-84で島根が勝利した。
安藤誓哉、金丸晃輔、リード・トラビス、ペリン・ビュフォードと得点力に優れた選手を多く持つ島根は、得意の速い展開に持ち込んで得点を重ねていく。また、安藤や金丸にディフェンスが寄ったスペースをついて阿部諒やプレータイムは短かったものの白濱僚祐や小阪彰久もシュートを決め切ることでリズムを繋いでいった。
対する北海道は序盤こそ安藤&金丸へのマークに気を取られ、ヘルプが遅くなりディフェンスでリズムを崩したが、途中出場の橋本竜馬が高い位置からプレッシャーを与えることで、北海道のディフェンスを引き締める。守備でリズムを取り戻した北海道は、デモン・ブルックスを起点にオフェンスを展開。ブルックスだけでなく、寺園脩斗や若手の中野司や山口颯斗の積極的なプレーも見られ、オフェンス力に長けた島根と点の取り合いを繰り広げた。
こうして一進一退の攻防が続き、80-82と島根が2点を追いかける展開で迎えた最終クォーターの残り1分半。第3クォーターまではともに20点近く上げるハイテンポな戦いが続いたが、最終クォーターになると疲れからかシュートが決まらなくなり重い展開に。特に島根の安藤は最終クォーターは放った3本の3ポイントシュートがすべて外れ、苦しい時間帯を過ごしていたが、残り29秒で3ポイントシュートを沈めて83-82と逆転に成功。さらに続くポゼッションで寺園が外したシュートのリバウンドから速攻を仕掛けて、この試合で20得点8リバウンド3アシスト2ブロックと大活躍だったブルックスから5つ目のファウルを誘発して、残り17秒でベンチへと追いやった。その後は、ファウルゲームを仕掛けてきた北海道に対し、安藤と金丸がフリースローをそれぞれ2本とも沈めて、87-84で勝利した。
トランジションバスケに持ち込んでもなかなかリズムをつかめなかった島根だが、結果的にファストブレイクポイントで11-4とし、速攻やペイントアタックの際にファウルをもぎ取ることでフリースローでも23-10と大差をつけたことが大きかった。
一方の北海道は一回ではシュートが決まらなくても、リバウンドで粘ったことでセカンドチャンスポイントを21-11と大きく上回り、島根と接戦を繰り広げた。
明日の第2戦はともに今日の課題をどう生かすか注目だ。